2006年 03月 03日
OES Linux に GroupWise 7 を導入する
GroupWise 7 を OES に導入してみました。
GroupWise 7の評価版は Novell のダウンロードサイトからダウンロードできま
す。全部でCD4枚分ですから、ちょっと気合を入れてダウンロードします。
全体の流れ
・ConsoleOne を OES に導入
・ConsoleOne の GroupWise スナップインを導入
・SDD(Software Distribution)を作成
・ConsoleOne からシステム(ドメイン、ポストオフィス)を作成
・エージェントのインストール
・クライアントソフトウェアのインストール
です。
まずは ConsoleOne のインストール
c1_136d_linux.tar.gz を解凍します。
解凍したところから c1-install を実行します
# ./c1-install
言語の選択 > Japanese
スナップインの選択 > All
インストールの開始
ConsoleOne の起動
C1 はアイコンもショートカットも作ってくれないので、コマンドラインから起動します。
#/usr/ConsoleOne/bin/ConsoleOne
次に ConsoleOne のスナップインをインストール
GroupWise のメディアからスナップインをインストールします。
#cd /media/cdrom
#./install
Java のインストーラが起動します。
言語の選択 > English
Install Products > GroupWise Administration > Install Administration
コピー開始 > Installation Complete > OK
これで GroupWise の ConsoleOne のスナップインのインストールが完了します。
SDD(Software Distribution Directory)の作成
SDDを作成する前にSDDをどこに作るか、あるいは作っておくディレクトリはあらかじめ作成しておくのが良いでしょう。
GroupWise Administration > Configure Administration
introduction > License Agreement > Accept
SDD の指定 ( Default: /opt/novell/groupwise/software )
※後で NSS を選択しておけば良かったと後悔することになるので
SDD は NSS ボリュームにしておきましょうね。
Select Software > とりあえず Linux Agent のみをチェック
コピー開始 Copying Complete
Next Step
GroupWiseのシステムを作成します
ここから、インストーラは GroupWise のシステムの作成、ドメイン、ポストオフィス、エージェントのインストールと怒涛のように進んでいきます。一旦キャンセルして、ConsoleOne から作成するのも手順のひとつです。
Creating New GroupWise System > run
※同じく ConsoleOne からも「新規作成」ができます。
Tool > GroupWise Utilities > New System
Setup Progress > Next
SDD (Software Distribution Directory)の指定
ツリーの選択
スキーマ拡張の確認 > Extend eDirectory Schema をチェック
GroupWise システム名の命名(Ex. MyOrgMail)
ドメインを作成
ドメイン名の設定(Ex. MyDomain )とドメインDBディレクトリの設定
ドメインコンテキストの設定(Email.MyOU.ORG)
ドメイン言語の設定とタイムゾーン(GMT+9)の設定(ドロップダウンリストから
指定)
PostOfficeを作成
ポストオフィス名の設定(MyPo)とポストオフィスディレクトリの指定
ポストオフィスコンテキストの設定
ポストオフィス言語の設定とタイムゾーン(GMT+9)の設定(ドロップダウンリス
トから指定)
リンク方法の設定(デフォルトは TCP/IP) IP アドレスとポートの設定
MTA ネットワークアドレスとポートの指定
ユーザの指定(ここでは指定しなくてよい)
システムの作成
Summary
コピー開始
Install Agent
Agent Configuration
Introduction > Next
コピー開始
/etc/init.d/grpwise シェルが作成され、 /etc/rc.d/rc5.d などにリンクが作成されます。
# /etc/init.d/grpwise start
で起動させます。
反省点、その他
当たり前かも知れないけれど、GroupWise のドメイン、ポストオフィスはNSS
ボリュームの下に作成した方がよいでしょう。
ConsoleOne は Windows からならそこそこ利用する機会があるのですが、中々 Linux 上からは利用しないものです。C1 使うたびにポストオフィスのディレクトリを NFS マウントするとか、samba で共有するとかしないといけません。
Windows で管理するのが前提ならば OES Linux + NSS 上に全てのリソースを準備したほうが楽でしょうね。
もちろん、全ての管理を(ユーザの利用も含めて) Linux というのであれば、 NSS は不要です。そういった意味では RH Linux にもインストールは可能でしょう。
SDD も NSS ボリューム上に作成した方がセキュリティやアクセス管理が容易です。
ただし、 Windows が含まれる環境だと、当然、セキュリティ上のリスクがあり得るわけだし、何よりも面倒です。
NSS上からだったら、管理者権限で一発でマップできるわけだし、 samba を動かす必要がないので、楽ですよね。ということで GroupWise 7 はやっぱり OES に導入するのがベストです。
スタートアップファイル
mta,poa の各スタートアップファイルは /opt/novell/groupwise/agent/share
にデフォルトで作成されます。もし GroupWise DB のインストール先を変えたい場合は、この二つのファイルの /home スイッチを修正する必要があります。
ログファイル
ログファイルは /var/opt/novell/groupwise の下にエージェント名のディレクトリがあり、ここにデフォルトで作成されます。
インストール言語に日本語を選ぶと sjis でファイルが作成されるため、コンソールからは読みづらいでしょう。
自分の好みは英語なんだけどね。
どこが変わったの

クライアントを起動してみた限りだと、あんまり変わっちゃいないようです。

というか Linux の GUI で動作するというところが最大の変化でしょうか。
非番のエンジニア