2006年 03月 07日
ZEN works 7 ポリシーパッケージの概要
ちょっと解説してみましょう。
コンテナポリシーパッケージ

コンテナパッケージは、ポリシーをどこまで検索するかというのが重要な役割です。デフォルトでは何も設定されていないので、作成して、コンテナに割り当てます。割り当てた後、どのレベルまでポリシーを検索するか指定します。
オブジェクトにコンテナパッケージが関連付けされていないと、オブジェクトに対してはポリシーが設定されません。また、設定内容が正しくないと、ポリシーの検索に失敗したり、ネットワークへの接続が極端に遅くなる場合があります。
サーバポリシーパッケージ

サーバパッケージは、サーバオブジェクト、またはサーバが含まれるコンテナにセットします。
サーバパッケージはワークステーションインポート、ワークステーションインベントリなどに機能します。
インストール直後のデフォルトでは自動的にワークステーションインポート、インベントリなどが機能するサーバに割り当てられます。もし、サーバをひとつのコンテナで集中して管理する場合は、そのコンテナに割り当ててもいいでしょう。
サービスロケーションポリシーパッケージ
サービスロケーションパッケージは Inventory Database に関連して機能します。つまりインベントリサービスがどこにあるのかを示しているわけですね。
ワークステーションポリシーパッケージ

このパッケージはユーザとは関わりなく、関連付けされたワークステーションに対して有効になります。ワークステーションのローカルマシンのポリシーに有効です。
コンピュータが起動すると、インストールされた Workstation Manager(ZfD Agent) がまず、ユーザのログインする前に自分自身がワークステーションとして登録されているか、登録されているとすれば、どういったローカルコンピュータのポリシーが適用されているかを検索します。LKEY_LM に関するポリシーはこのワークステーションポリシーパッケージでコントロールします。
目的としては
・リモートコントロール
・インベントリスキャン
・ワークステーションインポート
などのポリシーを主にセットします。
また HLEY_LM に関するグループポリシーもここでセットします。
ユーザポリシーパッケージ

このパッケージは関連付けされたユーザ、ユーザコンテナ(OU)、ユーザグループに対して割り当てられます。ワークステーションに関係なく、ユーザがログインすると、関連付けられたユーザポリシーをダウンロードします。HKEY_USER キーの下をコントロールします。
よく使う目的としては
・DLU(Dynamic Local User) -- これは、eDirectory の認証でローカルアカウントを自動的に作成する機能です。ZfD を導入した場合、ADを使わずにローカルアカウントを管理する有力な機能です。ユーザをパワーユーザとするか、管理者とするかもここで決定します。
・デスクトップ管理 -- 壁紙やスクリーンセーバをセットします。特にスクリーンセーバのパスワードロックの機能は必須の機能でしょうか。
グループポリシー -- ネットワーク上の共有ディレクトリからグループポリシーファイルをダウンロードします。
※とっても重要
ヘルプを見るとポリシーパッケージは「半角英数字64文字」までです。
日本語版ではデフォルトで「日本語」が使われているので、必ず半角英数字にします。
多分日本語でもうごきますから、表示上のバグですけどね。
ZfD4 からずーとこの仕様です。