2006年 03月 28日
見えてきた次世代 NetWare
ノベル、「Xen」搭載の「SUSE LINUX Enterprise Server 10」ベータを発表
今度の SLES10 には NetWare が OES2としてなんと XEN の上に搭載されるというのである。
NetWare 6.5 はこのバージョンで「お・し・ま・い」とされてきたが、SLES10上で走ることでまだあの青いインターフェースが拝めるということだろうか。
XENは VMware なんかと違って、カーネルにパッチを当てて最適化を行うため仮想化されたゲストOSはオープンソースである必要があるわけで、つい最近やっとXENの上で Windows XP が動くようになったという記事も耳にまだ新しい。
SUSE を押さえるノベルが NetWare に XEN 用の最適化を行うことによって次世代 OES2 は完全に Linux に移植されてしまうということになる。
さらに OES Linux と、仮想化されたOES2とが共有したNSSボリュームを使うことになると面白いことができるわけだ。外部から見える二つのサーバコンピュータが同じボリュームを共有するという世界が見えてくる。
Samba ばやりの世の中とは言え、まだまだ、スピード、安定性、ずば抜けたセキュリティなどをあわせて考えると、「やっと使える世界」でしかない。32 ビットであるとは言え、NetWare の安定性やパフォーマンスには不足がない。そして64ビットマルチカーネルで複数の NetWare と異なるオペレーティングシステムが稼動する世界が始まるわけだ。