2006年 07月 28日
GroupWise のアドレス帳の不具合(リビルドのちょっとしたテクニック)
複数のポストオフィス、ドメインが存在する場合、不具合が複数に渡っているようであれば、プライマリドメインに不具合があるので、プライマリドメインの再構築からはじめなければなりません。
複数のポストオフィス、ドメインが存在する場合、不具合が単一のポストオフィスに限られる場合は、そのポストオフィスだけを修復します。
PostOffice の Rebuild は POA が稼動している最中には実施できません。また、ユーザが直接モード(Direct)で接続している場合も実施できません。もっとも現実にはほとんどの場合 Client/Server モードで接続しているケースがほとんどでしょう。したがって、 Rebuild は POA を停止させる必要があります。
ConsoleOne の System Mentenance メニューに Rebuild Database があるのですが、このメニューを実施して RUN ボタンを押すと PostOffice データベースへの UNC パスが出てきます。
ここで、UNC パスはリアルなポストオフィスデータベースを指しているので、 C: ドライブか何か別なパスを指定します。 GroupWise のユーザ数が数万人規模の場合、 PostOffice の Rebuild は数時間かかりますから、これだけ長い間 POA を停止できないわけです。そこで別なパスにテンポラリで修復するわけですね。
ここで別なパスで指定した先に wphost.db が作成されます。数時間待ってください。小さな組織であれば wphost.db は数Mbかもしれませんが、GroupWise は大規模に使われているケースがほとんどなので数十Mbから数百Mbあるかも知れません。コピーするだけでも結構な時間がかかります。
あとは、POA を停止して、wphost.db を入れ替えるだけなのですが、できるだけ短時間でファイルの交換をするための工夫が必要です。
まず、再構築された wphost.db は wphost.new と名前を変えてポストオフィスデータベースのパスにコピーしておきます。
ユーザがランチを取るためにエレベータホールに去ったタイミングを見計らって、POA を F7 キーで遮断します。
その間に wphost.db を wphost.old に wphost.new を wphost.db にリネームします。
後は知らぬ顔で POA を起動しましょう。もしかしたら、ヘルプデスクに GroupWise がおかしいと言う電話が入るかもしれませんが、ヘルプデスクもランチに行っている可能性があります。まず重大なインシデントが発生したという印象はないでしょう。
もっとも、この時間帯に GroupWise が一時的に利用できないと警告しておくほうがベターかもしれませんが。
非番のエンジニア