2006年 09月 08日
なぜ受け入れられない中小規模向けサーバアプリケーションセット
昔からSOHO向けのこういったアプリケーションスィート企画しては売れ残りを抱えていましたから、絶対に売れないでしょう。
海外ではボチボチでるみたいなんだけど、
1) 日本の中小企業は伝統的である。
まぁ海外の中小企業は伝統的であるケースも沢山あるんだろうけど、ベンチャービジネスも多いということだ。もし、起業の最中にこういったソフトウェアスィートがあれば手を出す企業もあり得るが、起業が困難な日本の市場では受け入れ難いだろう。
日本でも起業家ってのはいるが、ほとんどは自己資金でラーメン屋をやる程度のレベルであり、大規模に資金を集めるような本当の意味での起業は少ないだろうから、いきなりシステムに金かけるわけには行かないのである。
2) 日本の中小企業のシステムはショボイ
伝統的な中小企業であっても、まぁ食えればいいか程度のビジネスレベルで立ち止まっている企業がおおいから、システムにコストは掛けられないのである。
ましてや、従業員50名くらいの企業でちゃんと技術レベルのある担当者を雇うということは不可能だろうし、まぁ食えればいいか程度のビジネスレベルの場合、そんなに優秀なエンジニアを一本釣りすることは絶対に不可能だ。
3) 売れても構築できない
こういうの、CD入れて30分後には御社にスバラシイ革命を起こすようなことがカタログに書かれているけど信用できない。そんなことなら日本中革命だらけである。革命を起こすだけの商習慣が日本にはないだろうな。
現場にそれだけの権限がないし、もちろんスキルもない。
ちゃんとビジネスを分析して、自社向けにカスタマイズできるノウハウもないのである。
だいたい客にそんな力があったらSI屋が許しちゃ置かないだろう。アプリケーションスィートじゃなくって、もっと「スバラシク金かかるシステム」を提案してくるに決まっている。
それにしても SLES9 ってところがショボイ。