2006年 10月 12日
hp、しびれを切らして SLES10 を自ら発売
Novell には一円も金払わずに SLES 10 を購入する方法、それはhpから購入することだ。
と言っても、hp自体はメディアキットを別にすれば SLES10 という「商品」を仕入れて売るわけではない。パッチやサポートを提供するだけである。メディアは Novell から無料でダウンロードできるからそれを使えということだ。
もし、あなたのシステムがhpで固めてあるのであれば、有力な選択肢である。hpの Care Pack と一緒に買えば、ハードウェアのメンテナンスからOSのメンテナンスまで一貫したサービスを購入できる。 ノベル株式会社からサービスを購入して「それはハードウェアの問題でしょう」と断られる心配はない。もっともhpがどれほどのパフォーマンスかは知らないけれど、ハードベンダーでもありインテグレーション能力は Susell より上なはずだ。
しかも値段も安いときている。
もし、セールスマンが客からhpのサーバで SLES10 を使いたいというリクエストがあったとしたらどうしよう。絶対にノベルからは買わないだろう。hpから買ったほうが安くて安心なのだ。
Susell 化した Novell のマーケティングの再びの失敗である。いかに自社ブランドの販売も SUSE の販売にも失敗しているかの好例だ。
もう一度、自社のブランド戦略をしっかり見直さないと、第二第三のハードウェアベンダーが現れてもおかしくない。