SUSE10.1 に XEN をインストールする

Linux で仮想化するには XEN を使う方法が一般的になってきて、いろいろ情報も増えてきているんだけれど、まだまだ SUSE ではどうすれば、といったハウツゥは少なくて苦労します。

SUSE10.1(SLES10.1) の場合、XEN のインストールそのものは非常に簡単です。

YaST の Software Management から XEN のパッケージをチェックして導入するだけです。XEN Source から何か落としてきてコンパイルして、 GRUB をどうのこうのしてといった手間は一切ありません。インストールするだけです。
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ただし、このままでは XEN カーネルが起動できないので、 YaST > System から Boot Loader の設定を XEN デフォルトに変えてしまいます。
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この2点だけで、とりあえず Domain 0 の完成ですね。

あとは YaST > System > Vertual Machine から Domain U を作成するだけなんですが、ここからが一筋縄では行かないようです。

/etc/xen/vm の下に vm(n) というファイルがありますが、こいつが設定ファイルです。このファイルは YaST によって簡単に修正されます。いちいち手で書き換える必要はありません。

出来上がった仮想化ファイル(スパースファイル)のイメージは /var/lib/xen/images/vm(n)/hd(n) です。デフォルトの4Gのでかいファイルが作られます。

ここから YaST でVertual Machine を Add して Run an OS Installation Program から仮想化マシンを作成します。

スパースファイルは hda DVDROM は仮想化マシン上では /dev/sr0 が hdb としてリダイレクト認識されるようですが、 OS のインストールの Installation Device に確実に /dev/sr0 が認識されている状態ではないと、インストールメディアは認識されてくれませんでした。Operating System Installation から CD/DVD がチェックされてデバイスの画面を確認して開かないとインストールが開始できないバグがあるようです。うちの環境だけかもしれません。

まぁ、vm を起動してインストールメディアからインストールを開始することには成功したのですが、インストーラがファイルをコピーした後、リブートしてファイナライゼーションに入ることができません。ここまで非常に苦労してきただけにちょっと残念です。

おそらく、通常のディストリビューションであれば、インストールが終わった後、ブートローダーの設定を行うのですが、この時点でエラーがでてしまい、vmの起動に失敗してしまうのです。

違うディストリビューションでも試そうかなぁ....(笑

まぁ、VMware の簡便さに慣れた身には、まだまだ XEN の敷居は高いようです。SLES 10.1 のディストリビューションとしての完成度をもう少し上げて欲しいところです。
by islandcenter | 2006-11-27 15:31 | XEN | Comments(0)