リアル・ディレクトリサービス、終了へ

「日本紳士録」無期休刊へ 掲載辞退増で「使命終えた」

この仕事始めたころディレクトリと言えばファイルシステムのこと。今ではフォルダという言い方の方が素人にも分りやすいですね。ディレクトリ、そのままニホンゴにすると紳士録のことです。まぁ図書館の入り口にある図書目録と同じで、その目録の番号にしたがって棚を探すと目的の本が見つかるやつです。

このフィジカルなディレクトリ文書が廃刊になるという話。主にセキュリティ上の理由だそうですが、福沢諭吉先生も嘆いていることでしょうか。

今時の職場では社員名簿だとか内線一覧なんかのディレクトリはセキュリティ上の理由によりあまり社内に配らないことが多いようです。だから社内は知らないヤツばかり。となりは何するものぞというのが最近の職場のようです。

で、当然私たちにとってはディレクトリはネットワークのリソースを階層構造にまとまりをつけたものですね。ディレクトリは Netscape のブラウザでは簡単に参照することができます。
How to get Netscape to talk to LDAP for NDS

まぁNetscape を今時用意しているのも面倒なので
LDAP Browser/Editor を使うことのほうがおおいのでしょうか。こちらの方が簡単にディレクトリ情報を参照できます。ADなんかの場合は Anonymous で何でも見られるみたいで、つまり個人情報も丸裸なんですけど、eDirectory の場合は参照に必要な権限を途中でブロックできる機能もあるので、一応は安全なのでしょう。そこまで設計できればの話ですけど。

もっとも、それほどきっちりディレクトリを運用している客は日本国内ではみたことがないのですが、外資系企業ではきっちりディレクトリサービスを使ったSSOだとか人事のシステムと結びついた、まぁいわば我々にとっては火星探検に等しいくらいの高度な利用も当たり前のように進んでいます。残念ながら、日本企業ではこれだけ高度なレベルのサポートが提供できないので残念ながら事例はあまり聞きません。

いずれ、LDAPが吐き出す情報も個人情報のセキュリティリスクのひとつとしてカウントされる時期も来るのかもしれませんね。
by islandcenter | 2007-05-01 01:45 | Identity Management | Comments(0)