2007年 07月 11日
ZENworks サーバーポリシーでワークステーションをインポートする
-ワークステーションインポートと削除のプロパティ
デフォルトでデータベースがチェックされていますが、ワークステーションのインポートと削除をチェックし、インポートポリシーのプロパティを開きます。
-ワークステーションをどう管理するか
ワークステーションオブジェクトをどこに作成するか、あるいはその親コンテナを指定します。ここでは、Workstations というコンテナを作成してそこにワークステーションを集中管理する方法にしました。もしユーザコンテナが部署ごとに分かれている場合、その親のコンテナを指定します。
ここでは Workstation コンテナに集中管理する方法にしていますが、ユーザコンテナを指定することもできます。
-ワークステーションを集中管理する場合
比較的大規模なネットワークで、機械的に管理したい場合はこちらの方が良いようです。コンピュータの移動がおおい。ユーザの移動が多い。あるいはユーザを Users コンテナで管理しているなどの組織の場合はこのポリシーで管理します。例えばノートPCを会議室やオフィスに頻繁に移動して使う場合はこちらのケースが良いでしょう。
-ワークステーションをユーザコンテナで管理する場合
ユーザを部署単位で管理し、ユーザとワークステーションを1対1で管理したい場合、ワークステーションオブジェクトをユーザコンテナに作成するポリシーを使います。小規模な組織で人事異動の少ない組織にはこちらが向いているようです。デスクトップPCを主に利用する組織向きです。ワークステーション名にユーザ名を加えるケースがあります。
-ワークステーションの命名規則
ワークステーションの命名規則はデフォルトで「コンピュータ名+MACアドレス」です。コンピュータの命名規則がしっかりしている組織の場合、コンピュータ名だけで良いでしょう。DHCPでIPを配信するようなネットワークの場合、IPアドレスは避けた方が無難です。逆にIP固定の組織の場合、IPアドレスで区別するような方法を良く使います。
例えば学校のように、ワークステーション名とIPアドレスがしっかり管理されている場合は IP をセットしておくのが良いでしょう。逆に、ワークステーションとユーザが紐付けされているような組織ではワークステーション名+ユーザ名などで命名します。
コンピュータ名は一度登録すると、削除して作り直すまで固定されます。したがって、コンピュータのマザーボードを交換してMACアドレスが変わっても、古いアドレスのまま利用されてしまいますから注意が必要です。例えば、退職などで引き継いだコンピュータはいったん削除して再インポートしたほうが良いでしょう。
命名規則はユーザ定義が可能です。例えば MyPC-IP という感じで間にハイフンを挟ませるなどが出来ます。ただし @ マークや . (ドット)のように DNS に関する命名規則は避けた方が無難です。
-制限
制限タブの中にログイン回数「デフォルト:3」がありますが、これは1にセットします。デフォルトでは3度目のログインで登録されますが、別に3度目である必要はないので、1にセットしておけばよいでしょう。
-ワークステーションをインポートしてみよう
ZfDagent がインストールされているワークステーションから
> zwsreg -importserver MyZenServer_IP
を実行します。Successfully Imported Workstation が出来ればOKです。
このコマンドラインはログインスクリプトなどに記述しておけば問題ありません。
C:\Program Files\Novell\ZENworks の下にあります。
※ ZEN 3.2 の場合 C:\Windows\system32\WSREG32.EXE で別な名前です。ZEN3.2 から ZfD4以降への移行の場合、この点に注意が必要です。
HKLM/Software/Novell/Workstation Manager/Identification キーにワークステーションオブジェクト名が登録されていることを確認します。
ワークステーションの登録はサーバ側の次のログで確認することができます。
/var/opt/novell/log/zenworks/inv/novell-zdm-inv.log
このキーはワークステーションがブートする都度、このオブジェクト名のワークステーションをディレクトリサービスから検索するため、このキーがない場合、起動が遅くなる場合があります。
また、ポリシーにしたがって目的のコンテナの下にワークステーションが登録されていることも確認できます。
非番のエンジニア
もし、ワークステーションの命名規則を変えたい場合や、ワークステーションの再登録を行いたい場合、この Identification 以下のキーを削除して、ワークステーションオブジェクトも削除して zwsreg を実行しなおしてください。
例えば、退職などにより、古いPCを引き継いだ場合などはこうした操作が必要になります。