2007年 08月 30日
恐るべきSLES10sp1 準仮想化で X Window が起動
SUSE Linux Enterprise 10 sp1 は恐るべきXEN仮想化をしてくれました。
やはりこれくらい作りこまないと製品とは言えないでしょう。

SLES10 sp1 上に SLES10 の環境を作るために、煩わしいキーボードの操作は一切ありませんでした。spなし版では、準仮想化(Paravirtualization)もテキストモードしか使えないのですが、 SLES10 sp1 の XENではすべて xm save や xm restore も GUI で利用することができます。これでパラバーチャライゼーションモード。ハイパーバイザーから簡単に Domain-U の一時停止、ダンプ、レジュームができます。
おそらくメモリが許す限り、クアドコア、デュアルCPUくらいだったら4、5個のゲストOSが実務に耐えるでしょう。もっとも、そのジョブの内容によりますが。
唯一、仮想化を実現するための難点は、ディスクアクセスのモンダイと、ネットワークの負荷のモンダイでしょうか。したがってやはりDB系のシステムにはネィティブに動かした方が良さそうです。
あまりレスポンスやディレィが気にならないシステムは、こうして仮想化して動かすのが当然の時代になってきたわけですね。
非番のエンジニア