2008年 08月 25日
ZCM 10 SP1 を OES に導入する
10.0 は Vista SP1 では不具合があるようですので Vista + ZEN 環境では必須となります。 Windows XP SP3 においても ZCM10 でいくつか問題があるので ZCM 10 SP1 を導入したほうがよいようです。
今回は OES2 linux に導入してみました。
-導入の前に-
- 空き容量は2G程度は必要でした。もし OES をXEN 仮想システム で動作させる場合、 10G バイト程度のパーティションは最低必要です。
- 2G 以上のメモリが必要です。2G確保しないとインストールで弾かれます。
- mono のインストール -
- JRE の実行環境が必要です。もっともデフォルトで入っているので、心配する必要はないのですが、インストーラが X 端末環境で動きますから、X を起動しておくか、 xming などのエミュレータからインストールが必要です。
mono は .NET Framework のAPIを Linux に移植した旧 Ximian 製のオープンソースライブラリです。 ZCM 10.1 のCDに含まれています。
cd://Install/mono/1.2.4/instal_mono.sh
を実行します。ただし、インストーラは x フラグ(実行フラグ)がないので、CDから直接起動せず、ディレクトリを丸ごとコピーして chmod で x フラグをつけてインストールします。インストールが完了すると、
success
と表示されます。すでにZCM 10 と共に mono が導入されている場合はインストールは不要です。特にバージョンアップは必要ないようです。
-インストールの開始-
cd://Install/Disk1/InstData/Linux/VM(XENの場合)/install.bin
を実行します。既に ZCM 10 が導入されている場合 /Upgrade 以下から upgrade.bin を実行します。
ゾーン名とパスワードをセットします。パスワードは6文字以上必要です。管理用パスワードを決め打ちしている場合、文字数が少ないと受け付けてくれないので注意してください。
このパスワードは後に administrator/mypassword でログインします。
ポート番号をセットします。 80, 443, 8009 ポートは既に OES が使用してるため、このポート番号は避けてセットする必要があります。
この後、シリアル番号をセットするスクリーンがありますが、この時点ではセットする必要はありません。ただし60日のトライアル版としてインストールされます。後にブラウザから ZENworks Control Center に接続してセットすることができます。
インストールのサマリを確認した後、インストールが開始されます。
この作業は2~30分かかります。ディスクの容量が足りないと、なんのエラーもなく Progress バーが止まります。容量は df コマンドで確認してください。
インストールが完了すると、 FireFox ブラウザから自動的に ZENworks Control Center が起動します。
インストールとサービスの開始は /var/log/novell/zenworks/novell-zenworks-configure.log に書き込まれるようなので、このログ内容をチェックして、正しくインストールとサービスの起動を確認します。
リモートPCから接続する場合は https://MyServer:port/zenworks でアクセスします。ポートはデフォルトで 443 です。インストールする際にポート番号を変更した場合は、そのポート番号を使います。
ZENworks Control Center にアクセスしたら、ブラウザからログインします。
ログイン名は Administrator 、パスワードはインストールしたときのパスワードです。
ブラウザは IE7 か FireFox2 以降が必要です。 Windows XP 環境では FireFox が無難でしょう。
-KeyWord-
SUSE Linux ZENworks SLES OES Open Enterprise Server ポリシー管理 運用管理
この他の情報はこちらを参考にしてください。
非番のエンジニア