2008年 11月 06日
クラウドコンピューティング生み出す新たなセキュリティの脅威
仮想化、データセンター、システムの集約化といったキーワードで使われることの多いクラウドコンピューティング。 Google のサービスとは、いわばクラウドコンピューティングの親玉みたいなものです。多くのヒトが Windows ビジネスにうんざりして目を付けた新しいキーワードがクラウドコンピューティングという用語なのですね。
たしかに私のように小規模なビジネスを行っているものにとって、こういった無料のサービスはありがたく非常に便利です。たとえ大企業であっても、例えば僅かな出張費用を削減するために、より安くて快適なホテルを探すために当たり前のように”クラウドコンピューティング”の恩恵を求めていることでしょう。ましてや、産業の90%以上が中小事業者である経済社会では、自社で充分な情報を共有し循環させるためのシステムを構築するくらいなら、公共のサービスを利用した方がよっぽど安価に目標を達成できるものです。
しかし、そういった公共のサービスを巧く使いこなせないことによる情報漏えい問題ということにはじめて注目された事件でしょう。
面白いことに、 Wish List にもあったこの様な事件は、なぜかIT系のメディアは注目していません。
「それは仕様です」
という良くわれわれが使う言葉で片付けていて、続報がないのはなぜなのでしょうか。
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おそらく、クラウドコンピューティングというのは業界が生み出したマーケティング用語なのでしょうが、こういった集約化された安価なサービスを設計する場合、利便性と匿名性をどうやってバランスよく設計するかが大事になるのでしょう。