2008年 11月 13日
日立がハードウェアの保守サポートを7年に
今回の発表は一部のブレードサーバの一部機種だけ。少しずつ機種を拡大していく予定とのこと。
いいことなのか悪いことなのか。顧客にすればいいことでしょう。例え年間保守料が割り増しになっても、システムのライフサイクルが伸びることは歓迎です。
ただし、ソフトウェアベンダーのサポートがそこまで追従してくるかどうかという問題もあります。特に Windows サーバの場合は「アンチウィルスが必須」という考えがあるわけなので、最新のパターンファイルを使うには最新のアンチウィルスソフトウェアを入れなければならないという問題があります。
とは言っても、非Windows のイントラネットの安定したシステムであれば無理してバージョンを変えたり定期的な更新をしなければならない、というようなことは減るでしょう。
これは、運用側にとっても、サポートを行うエンジニアにとっても負荷が下がるわけで、「この変更でディスクが飛んでしまったらどうしよう」というプレッシャーが軽減されるだけでも歓迎です。
しかし、コンピュータを売る側、あるいは私のようにシステムを更新する作業をビジネスとして考えている側としては、仕事の機会が減るという問題になるわけです。
また、運用側にとっては、システムの更新が新たな技術スキルを身につけるための絶好の機会だと捉えれば、多少コストが上がっても長期間の保守は決して嬉しいことなのかどうなのか。技術者のマンネリ化、高齢化を招くのではないかという不安もあるでしょう。
ユーザ(企業経営側)にとっては歓迎すべきことかもしれませんが、雇用されるエンジニアとしての立場からは手放しで喜べる問題でもないのかな、と思いました。