仮想化導入事例: カシオ計算機の場合

VMwareとXenを使い分け コストメリットを高める

一見、提灯記事のように見えますが、ポイントはかなり押さえているなという記事です。

当初 VMware を導入したところ

サーバー統合は順調に進み,運用品質向上といった効果が表れ始めた。ところが,国吉常務取締役は「思ったほどコスト削減効果が上がらない」と感じ始めた。VMware ESXの価格が占める割合が大きいこと,ヴイエムウェアが認定するストレージが比較的高価だったことが主な理由である。

確かに数年前までは VMware 以外の選択肢がなく、ハードウェアもかなり限定されたものでした。

 Xenを使ったサーバー統合は07年5月に開始した。VMware ESXは従来どおり,Windows NT 4.0などレガシー系や,移行ツールが必須といった条件の統合に用いる。Xenの守備範囲は,「WINSサーバー」「FTPサーバー」「DNSサーバー」といったインフラ系サーバーや,テスト環境だ。ただし。08年1月にはWindows 2003/Oracle 10gを使う資産管理関連システムを稼働させるなど,Xenの適用範囲は広がってきた。

XEN による仮想化はローエンドから進むと思っています。おそらく、数年後にはハードウェアの容量が高くなれば、仮想ディスク、仮想システムは、要求されるシステムに比べて容量が大きくなり、より適用範囲が広くなるでしょう。ハイエンドの VMware ローエンドの XEN, Hyper-V というすみわけが行われるでしょう。

ついでに
仮想化はうさんくさい? 仕組みから仮想化を理解する
という Enterprise Watch の記事があります。

 仮想化を理解するには、実際に使ってみるのが一番だ。各社のハイパーバイザーは無償で提供されているので、このような組み合わせで仮想化のテストをしてみてはいかがだろうか。使ってみると、仮想化に対するイメージはきっと変わることだろう。

と〆ています。まさにそのとおり。無償で「とりあえず」使える仮想化技術がごろごろしているので、試してみてまずカルチャーショックを味わって欲しいですね。
by islandcenter | 2009-04-13 17:10 | XEN | Comments(0)