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仮想化の理想と現実

日本仮想化技術でCEOを務める宮原徹氏、曰く

[仮想化フォーラム]サーバー3台構成や大量メモリーが勘所---日本仮想化技術の設計セオリー

 同社が仮想サーバー環境の構築時に必ず守っているルールは,物理サーバー機は最低でも3台を用意するというもの。

理想ですね。

仮想サーバー環境では,ネットワーク・インタフェースも複数必要になる。最低でも4系統が必要という。クライアントからのデータ・アクセス用のほかに,ストレージ用やライブ・マイグレーション用,さらに管理用のネットワークが必要になるからだ

おっしゃるとおりですが、理想ですね。

というか記事自体が理想論を追っている。仮想化には「こうしなければ駄目」という、現場の考える仮想化と、運用や構築を経験したことのない、メディアの記者が書いたタイトルとの乖離が見られるわけです。

別にコンピュータが3台なくても仮想化はできるし、コンピュータ3台で仮想化してロードバランスやBCPプラン(事業継続計画)を立てたところで、ユーザ側のネットワーク系がダウンしただけでも、システムとしては使い物にならなくなるわけです。完全なBCPプランを考えると確かにサーバは3台欲しいな、というのも本音ですが、それだけの冗長化を考えると他の部分の冗長化も考えなくてはならない。リソースプールが一個でいいなんてBCP考えたときの非常識さってのはありえませんね。そもそも Microsoft も Novell もディレクトリサービスを維持するためには複数のサーバを推奨しているわけですけど、それと同じくらい冗長性は大事なんですけど、現実には1台のサーバでディレクトリを作っているユーザ企業ってのは多いわけです。

これは宮原さんの本音じゃないでしょう。

現実的な話ですが、首都圏の、とある教育委員会では、PC教室のディレクトリサーバは1台分しか予算を認めていないところがあります。こういったところに、「サーバーは3台必要です」というベンダー側の理屈で商談を持ちかけても絶対に成立しないわけなんですね。

逆に少ない台数でどうやって目一杯のシステムを作るかが、技術者、および運用担当者の腕の見せ所なわけです。
by islandcenter | 2009-04-19 18:45 | XEN | Comments(0)