2012年 01月 10日
SUSE と Windows7 のデュアルブート:NFTSでファイル共有
主な利用アプリケーションは open office と Mozilla Thanderbird , Opera ブラウザ、もしくは Fire Fox なので、できれば、両方の環境でしっかり仕事ができれば結構なのですが、どこまでうまく行くのか。
手順としては
・Windows 7 のC:ドライブを制限してインストール
・D: ドライブをNTFSで作成
・openSUSE のインストール
・openSUSE の fstab を書き換えて openSUSE からD: の書き換えできるようにする。
-Windows7 のインストール-
テストマシンは Core2 Duo T8100 2.1Ghz 4G メモリ GM965 統合チップセットのノートブックです。できれば 64Bit 版を導入したかったところですが、 Windows 7 の 64 ビット版は評判通りではなく、非常に不安定でインストールできてもうまく動作しませんでした。そこで Windows 7 の 32 ビット版を導入しました。
CDでブートした後、「新規インストール」から、C:ドライブのパーティションを40Gb程度作成して、パーティションの残りを空けてインストールします。
マウスパッドのドライバ以外はほとんどRC版のドライバで安定して動作しています。マウスパッドのドライバだけは Vista32 用ドライバを導入して、縦スクロールもうまく動きます。
- D: の作成 -
コンピューター>右ボタン>管理>論理ディスクマネージャー、でD:ドライブをデータ専用のドライブとして準備します。
この絵では openSUSE を導入した後のパーティション構成ですが、空きパーティションをクリックしてウィザード形式でデータ用のドライブを作成します。
-openSUSEの導入-
openSUSE はデフォルトで /, /home を分けてパーティションを作るため、パーティションは / のみとしました。どうせデータドライブは Window NTFS を使うつもりなので、最低限のアプリケーションが動く程度としてみます。
ルックアンドフィールから「視覚効果」をチェックすると Xgl が動きます。 Windows の Aero なんか驚かないほどのド派手なグラフィックス効果です。たまに不安定になることがありますが...
この状態で openSUSE 側から /Windows/E (なぜかE)が見えます。
-fstab を書き換えてデータ用パーティションを読み書きできる状態にする-
openSUSE のフォーラムに
Installation of NTFS write support
という文書が参考になります。 デフォルトでは root にしか書き込みは許可されていないようなのでユーザが読み書きできる状態に変更します。
このPCはATA のディスクを使っているので fstab の次の部分を dmask=022 を 002 に変えます。
/dev/disk/by-id/ata-略-part3 /windows/E ntfs-3g users,gid=users,fmask=113,dmask=002,locale=ja_JP.UTF-8 0 0
su で入って gedit なり vi なりで変更します。変更した後、再起動します。
無事に読み書きできる状態になりました。
openSUSE では公式に対応していないのですが、他の Linux ディストリビューションと違って Novell SUSE Linux Desktop 11 では Microsoft との提携により、 NTFS ボリュームのマウントがサポートされています。できれば、openSUSE ではなく SLED11 でも試してみたいところです。 OpenOffice FireFox, Opera, Thanderbird など Windows でも SUSE Linux でも動作するアプリケーションが豊富ですし、 GIMP などの64ビット版の画像編集ソフトも豊富にあるので、(使い慣れているかどうかは別として)本気で仕事で使えるかどうかが今後の楽しみです。
続いて Thunderbird のメーラをそっくり Windows7 と openSUSE で共有することができました。
SUSE と Windows7 のデュアルブート:メールを共有する
-KeyWord-
openSUSE 11.1 SUSE Linux Enterprise Desktop 11 SLED11 Windows7 NTFS Mount NTFSマウント ファイル共有
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非番のエンジニア