SUSE と Windows7 のデュアルブート:メールを共有する

SUSE と Windows7 のデュアルブート:NFTSをマウントするの続きです。

メールはまさにデスクトップシステムのキラーアプリケーションですから、使い慣れたインターフェースがあればよいわけです。私の場合は昔から Netscape メールか GroupWise だったので、Netscape Mail から Mozilla Thunderbird への乗り換えは実に容易でした。もう何年も昔のメールの読み書きも自由にできるわけです。PCや携帯電話を何台持っていても、メールの読み書きをするブツがメインマシンになります。

メールはオフラインでも読み書きできるのが最適なわけで、清水トンネルを抜ける新幹線の中でもメールの読み書きができることは重要です。こういった利点は決してブラウザメールでは行えません。やはり POP メールや GroupWise などの便利な点です。

本来はスケジュール管理もこなしてくれる GroupWise を使いたいところです。

さて、 Mozilla Thunderbird を Windows7 と openSUSE でデュアルブートした環境でどうやって同一性を保持させるかですが。意外と簡単でした。

Windows XP に Thunderbird を入れた環境では C:\Document and Settings\MyName\Application Data\Mozilla\Profile\MyProfile に xxxxxx.sit というフォルダにメールのデータベースがあります。これをすっかり共有できる NTFS パーティションにコピーします。

Mozilla のサイトを参考にします。
プロファイルの管理

-Windows7の場合-
Thunderbird をインストールしたら、アイコンをコピーして Thunderbird Profile Manager などの名前に変更します。プロパティから Thunderbird のコマンドラインの起動オプションに -P を追加します。

-openSUSE の場合-
SUSE の場合、Thunderbird をダウンロードして解凍すれば、 thunderbird という実行ファイルがあります。ターミナルから

# ./thunderbird -profilemanager

で起動します。

- libstdc++5 がない-

Mozilla のページに

Lightning 必要システム構成

という記載があります。openSUSE のデフォルトでは libstdc ライブラリはインストールされないため Yast > Software Management から libstdc ライブラリをインストールします。

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利用可能 > サーチボックスから "libstd" > すべてを選んで > インストールボタン

でインストールが始まります。

これで thunderbird は利用可能です。


-プロファイルの設定-

Windows 版も Linux 版もプロファイルオプションで機動させれば後は簡単です。

「新しいプロファイル」>  MyProfile > 「フォルダを選択」 からNTFS パーティションにコピーした xxxxxx.sit ディレクトリを指定します。

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同じ操作を Windows版 Linux 版の両方で行います。

openSUSE ではいちいちターミナルを開いて、コマンドラインで実行するのは面倒ですから「コントロールセンター」> 「ルックアンドフィール」 > 「メイン」 > で thunderbird のバイナリを登録しておけば、「コンピュータ」メニューからアイコンクリックで実行できるようになります

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これで、デュアルブート環境で同じメールを読み書きすることができました。送信メッセージも同じフォルダに保存されるし、二重に受信することもないようです。とりあえず使えそうだということはご報告できます。

ただ、今後 Thunderbird がバージョンアップする都度、両方のバージョンをアップしなければならないことは注意しなければなりません。

openSUSE 11.1 SUSE Linux Enterprise Desktop 11 SLED11 Windows7 デュアルブート NTFS マウント メール Thunderbird プロファイル 共有

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非番のエンジニア
by islandcenter | 2009-06-01 17:42 | SUSE | Comments(0)