XEN 仮想化の第一歩として、仮想ホスト(Domain-0) にローカルディスクに仮想ディスクを作成してみました。しかし、増設したい場合やファイルサーバ、DBサーバなどの巨大なストレージを使う場合、次に考慮するのは仮想ホスト(Domain-0) 以外のハードウェアのストレージを仮想マシン(Domain-U)に使うことです。
今回は SUSE Linux Enterprise 11 (SLES11)を Domain-0 として、Domain-U から iSCSI を利用する方法を説明します。せっかくですので、 Domain-U には Open Enterprise Server 2 (OES2) と Windows 7 に標準で付属する iSCSI イニシエータを使って Windows 7で iSCSI を使う方法もテストしてみましょう。 本来なら、別筐体を使って iSCSI ターゲットを用意したいところですが、機材の都合で iSCSI ターゲット = Domain-0 を使っています。逆に言えば、 iSCSI ターゲットで作られた仮想ファイルを他の iSCSI ターゲットに移動しても問題なく動く事まで確認してみたいところです。 この記事は次の内容と一部かぶります。 使ってみよう SUSE Linux 10 (SLES10)で iSCSI Transrate English this page iSCSI は SUSE 仮想環境でファイルサーバとして使い物になるか iSCSI のベンチマークでみるNovell OES でのプライベートクラウドの実力 open SUSE Leap 15.1 で iSCSI NASを使ってみる https://islandcnt.exblog.jp/239328437/
- iSCSI ターゲット側 - - 仮想ボリュームを作成 ここでは 4G バイトの仮想スパースディスクを作ります。 # dd if=/dev/zero of=/PathTo/MyiSCSI.disk0 seek=1M bs=4096 count=1 - iSCSI ターゲット側で、ターゲット仮想ファイルを登録します。 YaST > iSCSI ターゲット、インストールされていない場合は、自動的にインストールされます。 インストールソース(DVD,配布サーバ)にアクセスできるよう準備して置いてください。 Manually > When Booting に変更します。 ![]() General タブ、とりあえず No Authentication にしておきます。 ![]() Target > Add > Browse でターゲットとなる iSCSI 仮想ディスクを選びます。 ![]() iSCSI のターゲットを変更すると iSCSI 全体のサービスのリスタートが必要だということです。 運用面の最大の障害となる点でしょうか。 ![]() iSCSI の設定が終わると、iSCSI のサービスが自動的に開始されます。 YaST > System > Runlevel から iSCSI ターゲットサービスが開始されていることを確認します。 ![]() -iSCSI イニシエータ側- 今回 iSCSI イニシエータ(利用者側) には OES2 の機能を使います。 YaST > iSCSI イニシエータを選びます。インストールされていない場合は自動的にインストールされるため、インストールソースを確認して置いてください。 Manually から When Booting に変更します。 ![]() ターゲットのリストはまだ空欄です。 ![]() Discavery Target から、iSCSI ターゲット(サーバ)が動作する先のIP アドレスをセットします。 ![]() 接続が False しているので Connect ボタンを押します。 ![]() ターゲットのリストに接続できたら、 Connect タブ内の Toggle ボタンを押して Automatic 接続するようにセットします。 ![]() YaST > Partitiner から、デバイスが追加されているか確認します。 ![]() もちろん、ここで SUSE Linux のパーティションとして作成することもできます。こちらを参考にしてください。 使ってみよう SUSE Linux 10 (SLES10)で iSCSI それではあまりに芸がありません。ここでは Open Enterprise Server 2 (OES2) の NSS ボリュームとして作成してみます。 -OES2 で iSCSI NSS Volume のマウント- ここからば OES NetWare/Linux の NSS ボリュームの作成手順と同じです。 まず、ブラウザから iManager を起動して、 Storage を選びます。 Storage から OES サーバを選んで SDx デバイス(iSCSIデバイス) を確認して Initialize をします。 ![]() Partition > SDx の Free Space を チェックしてパーティションを作成します。 ![]() 次に NSS Pool を作成します。 Pool > Create > "Data" などのプール名を付けて、プール全てをボリュームで使えるよう、チェックボタンを押して、プールを Create します。 ![]() ボリュームを作成します。 Volume から New > "VOL1" などの任意の名前を付けてボリュームを作成します。デフォルトでは Compression, User/Directory の Quota がチェックされていないので、エンドユーザ用ファイルサーバに設定する場合は、チェックします。GroupWise サーバや DB サーバなどではチェックしないほうがよいでしょう。 ![]() Finish すると、ボリュームが作成されて、マウントされます。 df コマンドで確認してみましょう。 ![]() /etc/fstab を確認します。 ![]() これで、仮想環境で動作している Open Enterprise Server (OES2) Dom-U の外部装置(ここでは Dom-0 の iSCSI を使っていますが) にディスクを作成することができました。 -Windows 7 の iSCSI 機能を使う- コントロールパネル > コンピュータの管理に iSCSI イニシエータがあります。 ![]() ターゲットタブから、iSCSI ターゲット(iSCSI サーバ) の IP アドレスをセットします。まだアクティブになっていません。 ![]() セッションを選んでデバイスを確認できます。 ![]() ボリュームデバイスから「自動構成」ボタンを押します。 ![]() ターゲットが「接続完了」できれば接続ができました。 ![]() コンピュータの管理から「ディスクの管理」を選ぶと、未認識のディスクが作成されています。 ![]() Windows 7 からはまったく意識しないディスクとして新しいボリュームとしてフォーマットして利用できます。 ![]() openSUSE+XEN 仮想環境で SUSE Windows のテストもできました。 ![]() -まとめ- Open Enterprise Server 2 Linux (OES2 Linux) では起動とツール、eDirectory などの必要な情報だけのストレージが / に必要なのですが、 NSS ボリュームが /, /boot と異なるデバイスに作成することが強く推奨されます。したがって大型のファイルサーバを構築する場合は、ディスクの利用効率はあまりよくありません。 しかし、iSCSI を使うと、iSCSI ターゲット(サーバ)が実質上のストレージサーバとなり、仮想 OES からの仮想ドライブとして扱うことができるため、効率よくディスクを構築することができます。 今回は、仮想ディスクイメージファイル(単一ファイル)を使いましたが、iSCSI ターゲットを構成する場合、ターゲットのシリンダ番号を直接指定することもできます。 ![]() どちらがいいのかはなんとも言えないのですが、単一ディスクの場合、「サーバの丸ごとバックアップ」ができるため、運用面での惨事復旧対策のアイディアも生まれそうです。また、ライブマイグレーションも実用的になるでしょう。 iSCSI イニシエータが Windows 7 に標準搭載されたということはある意味では使い勝手の便利なアイディアができるでしょう。 たとえば、ディスクのわざわざ少ないネットブック、ネットトップなどをメモリ起動して、自動マウントで iSCSI ターゲットを D: として設定すれば、 Windows 7 の「ライブラリ」を iSCSI ターゲットに統合することができます。ネットブック、ネットトップのSDDは大容量化が進んでいますが、ある意味では運用側で、起動に必要な量だけを搭載してほしいという要望も出てくるかもしれません。情報の持ち出しを避けるため社内に接続したときだけライブラリが使えればよいという発想もあるでしょう。 あるいは、 BootP 起動して、iSCSI デバイスを標準のデバイスとして利用させるなどの方法もありかもしれません。 iSCSI のターゲットファイルを OES の NSS 上に作成した場合はどうなるでしょうか。使われていないターゲットファイルが自動圧縮されるのであれば、かなり効率的なディスク運用ができるかもしれません。 iSCSI と競合するファイバーチャネルは IBM, HP, EMC などメーカー数社の固有のハードウェアが必要ですが iSCSI は世界に数万社が参入する Ethernet と TCPIP を基本としているため、性能、信頼性では劣っても、導入コストは二桁は違います。いずれ、10Gbit Ethernet が家電店に並ぶ頃にはファイバーチャネルを駆逐する可能性を持っています。iSCSI が Bios に組み込まれたら面白いことになるでしょう。ディスクレスワークステーションだって夢ではありません。 いずれにせよ iSCSI は新しいフィーチャなので、運用面でのアイディア、問題点などいろいろ検討するところはありそうです。 Visit My Website 非番のエンジニア -キーワード- SUSE Enterprise Server 11 SLES11 iSCSI Windows 7 Target Initiator XEN イニシエータ、ターゲット、サーバ統合
by islandcenter
| 2009-07-21 14:41
| SUSE
|
Comments(0)
|
by isLandcenter 記事ランキング
最新の記事
カテゴリ
全体
OES Linux Native Netware GroupWise Windows SUSE Novell ZENworks XEN Identity Management プライベートクラウド Windows 8 OES2 Linux/NetWare Windows 7 KVM MacOS 雑文 Linux Internet Windows11 Cloud システム管理 Apple Gadget 未分類 タグ
HowTo(236)
Linux(223) SUSE(190) システム管理(165) Windows(94) 仮想化(80) 比較(61) Windows10(46) Mac(40) Network(34) Windows11(34) 止める(22) Novell(20) zabbix(18) OES(16) IT ビジネス(16) Cloud(9) ZENworks(9) Squid(6) WSUS(5) 以前の記事
2027年 12月
2026年 03月 2026年 02月 2026年 01月 2025年 12月 2025年 11月 2025年 10月 2025年 09月 2025年 06月 2025年 05月 2025年 03月 2025年 02月 2025年 01月 2024年 12月 2024年 11月 2024年 10月 2024年 09月 2024年 05月 2024年 04月 2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 02月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2016年 10月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 08月 Hot Hot!
PR
検索
最新のコメント
ブログジャンル
|
ファン申請 |
||