HDD交換ついでに SLES 10sp2 を SP3 に入れ替える

どうせ容量の足りなくなったシステムなので、思い切ってディスクを丸ごと買い換えて、新規にインストールしてしまうことにしました。とは言え予算もなく、本当はマザーボードとCPUも Athlon II x4 604e クラスの低電圧版に変えたかったのですが、今回はあきらめました。



-Seagate のディスクが認識できない

SUSE Linux とは関連ない話なのですが....

単に安くて在庫があったという理由で購入した Barracuda LP ST31500541AS (1.5TB SATA300 5900) のサイズが 500Mb しか認識できないというトラブルがありました。BIOS でも 500Mb で認識されます。調べたところ、DOS版の SeaTools で Set Capacity To MAX Native というオプションが使えるようですが、この機能は SeaTools Windows 版には付いていません。 DOS ブートしなければならないため、日本シーゲートのページから CD 起動用の ISO イメージをダウンロードして CD に焼いて起動する、という面倒な手続きが必要でした。

http://www.seagate.com/ww/v/index.jsp?locale=ja-JP&name=SeaTools&vgnextoid=1b97226248fce010VgnVCM100000dd04090aRCRD
ここからメールアドレスを登録しないとダウンロードページにはたどり着けません。

こちらの wiki に詳しい手順が載っています。参考になりました。
HDDの容量制限解除

-ブートローダーのインストールに失敗する

プロポーザルのまま swap だけを別パーティションにすると、ブートローダーのインストールに失敗します。
/, /boot, swap の3パーティションを作ると問題なくブートローダーがインストールされます。


-ネットワークカードが動かなくなった。

ネットワークカードに固定IPを振れない。SUSE 10 ではこんなことはありませんでした。SP3 からどうもネットワークの設定プロセスが変わったようです。中途半端な 11.x もどきの動きになったのでしょうか。IPを設定したあと、NICが eth0 に固定されずに、違うドライバを探しに行きます。いつものように /etc/udev/rules.d/30-xxxx と /etc/sysconfig/networks の ifcfg-eth0-xxxx を消してもだめ、YaST で固定してあげれば動くけど、再起動したら、また見失う。その繰り返しでした。

ethernet Device が Eth0 - Eth1 と変化していく

NIC のドライバとeth0 に固定 IP を振ると安定してくれました。いったん仮想運用を始めると、NICの設定はできないので、この段階で十分チェックする必要があります。

HDD交換ついでに SLES 10sp2 を SP3 に入れ替える_a0056607_11315013.gif


Addボタンから、 eth0 のハードウェアを選びドライバの設定を行いました。
かなり、ネットワーク周りは従来と違う動きをするので注意が必要です。

-ディスクを代えるとパフォーマンスが上がる

今回予算の都合でディスクだけ入れ替えたわけですが、明らかに仮想システムのレスポンスが向上しました。特に Windows システムへのファイル転送は相変わらず遅いけど、従来の倍くらいの転送速度が出ます。以前はリモートデスクトップを使っていても「プチフリ」のような短いセッション切れがあったのですが、明らかに少なくなりました。今回はCPUなどには手を加えていないので、明らかにディスクのボトルネックが解消されたようです。

ここで、経験できたことは、本番サーバを選択する場合、明らかにI/Oに強いディスクを使うことが有利だということですね。1Uラックなら、2.5 Inch のドライブ4本でストライプ計算するくらいなら、容量の大きな 2.5 Inch 2台の単純ミラーの方が性能は出そうです。

今回、HDDとOSのパッチレベルを変えただけなので単純にディスクが早ければ早いほど性能が上がると考えてよさそうです。

-仮想マシンはどうなった

Windows 系の仮想マシンは何の修正も問題もなく移行できました。仮想イメージを古いディスクからコピーして Virtulization Manager から New Create するとそのまま稼動できます。

しかし SLES10 の Para Vitrual Machine はうまく移行できませんでした。

FATAL: Error inserting fan (/lib/modules/2.6.12.6-xen/kernel/drivers/acpi/fan.ko): No such device
FATAL: Error inserting thermal (/lib/modules/2.6.12.6-xen/kernel/drivers/acpi/thermal.ko): No such device

Waiting for device /dev/xvdb to appear .....

HDD交換ついでに SLES 10sp2 を SP3 に入れ替える_a0056607_11412445.gif


FATAL Error はあまり気にしていないのですが、 /dev/xvdb を探して Fail します。このまま

/etc/xen/vm/MyVM を編集してイメージファイルを xvdb に代えたり、 /dev/xvda をマウントして fstab を修正してもだめでした。この問題はもう少し原因を調べてみます。


-Key word-

SUSE SLES 10 sp3 sp2 Linux eth0 NIC XEN Windows 準仮想化

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by islandcenter | 2009-11-25 11:51 | SUSE | Comments(0)