2009年 12月 19日
openSUSE で Windows アプリケーションを動かす: wine
ということで openSUSE 11.2 で wine を試してみました。
-インストール-
インストールは YaST からインストールします。
YaST > ソフトウェア > ソフトウェアリポジトリ
から追加ボタンでリポジトリを登録します。
リポジトリは openSUSE のこちらのサイトにリンクがあります。
http://en.opensuse.org/Wine
SLES SLED 用のリポジトリもあります。
openSUSE 11.2 はこちらです。
http://download.opensuse.org/repositories/Emulators:/Wine/openSUSE_11.2/
リポジトリが登録できたら、YaST ソフトウェアマネージャから、wine を検索して全て選択してインストールボタンからダウンロード、インストールが開始されます。
インストールする時、いくつかパッケージの競合が発生しますが、古いパッケージなどがある場合は、アンインストールを選択すると wine のパッケージをきれいにインストールできました。
-winecfg-
winecfg というツールで、環境設定を行います。
標準のままでも使えましたが、メニューのフォントなど、違和感があるようであれば、「デスクトップ統合」タブから、メニューフォントなどを変更します。
-アプリケーションのインストール-
アプリケーションは
# wine MyAppSetup.exe
を実行します。これで通常に Windows アプリケーションをインストールします。
※ FireFox は動きませんでした。
アプリケーションがインストールできたら、gnome の「アプリケーション」バーにWine のショートカットが作られます。
本体は /home/myhome/.wine の drive_c にドライブイメージが作られます。”.” ドット付きのディレクトリなのでご注意ください。
あとは、
# wine path-to-MyApp.exe
で自由にアプリケーションが使えます。ちなみに
# wine cmd
を実行してみると、こんな感じです、
ちゃんと notepad も動きました。お馴染みの Windows アプリケーションが Xgl で派手にグリグリ動くのは奇妙な違和感を感じます。動くアプリケーションは非常に軽快に動いてくれました。Xgl のワークスペースは Windows の3Dより高速で実用的に画面を切り替えてくれます。
ちなみにこちらに、動作アプリケーションのリストがあります。
http://appdb.winehq.org/
-実用的か-
実用的かどうかは疑問です。現実の運用管理現場では wine も Windows 7 の XP mode も非常時にやむを得ない場合に利用すべきものです。wine ではいくつもの制限があるようですし、インストールできても動作しないものもあります。コストをかけてインストールして利用させることよりも新しいアプリケーションを使わせた方が、将来は誰もがハッピーになります。rdesktop で xen 仮想マシンにアクセスした軽快さを考えると、どうしてもローカルドライブで作業が必要なケースで検討するのが良さそうです。
とても面白い技術であることは否定しません。今の Windows では昔の w9x 系のゲームは NT系で動かない場合があるので、試す価値はあります。 XP mode よりは期待できそうです。
参考リンク
Windowsアプリをそのまま実行「Wine」@IT
wineの基本的な使い方
-Key Word-
openSUSE Linux Windows 互換性 相互運用 wine
Visit My Site