2006年 10月 27日
大手によるLinux のサポート開始
Oracle が Redhat の半値以下の価格で RHES のサポートを開始するとの発表がありました。ある意味、ユーザにとっては価格競争が始まることの歓迎でもありますが、大手の寡占はサポート品質の低下などをもたらします。今の Microsoft や Oracle と言った大手のサービス品質がどの程度のものなのかはわかりませんが、「払った金に応じてサポートを提供してやる」程度の内容にはなっていくのでしょう。
RH は最大手ですから、反論はあっても最大手の上を行く Oracle のサポート開始によって、より小さなディストリビューションも影響を受けることは必至のはず。
まぁラリーエリソンが Novell の買収に失敗したから、ターゲットを RH にしたんじゃないかという話にもなりそうなんですけどね。
で、次の Miracle は RedHat ベースになるわけですか...
2006年 10月 20日
日本ではそれができるか、企業向け Linux の選択、エンタープライズサポート
Novell が SUSE を買収して期待されることとして
エンタープライズビジネスの経験が豊富だった Novell が SUSE Linux を変えるかもしれないという期待
があるのだろうが、今や日本では不可能になっている。ノベルが自社ブランドの販売もサポートもほとんど放棄しているような現状では、買収した製品のエンタープライズ向けのサポートなど不可能に近いのだ。
もし、彼らが過去のプロプラエタリな製品に関して充分なエンタープライズサポートを行ってきたとしたら、その経験は SUSE にも生かすことができたであろう。しかし、過去の製品についても販売とサポートはベンダー任せであった。本当に彼らが苦労してきたとは思えない。もちろん個々の担当者の苦労は理解できるのであるが、日本市場において充分なエンドツーサポートを行ってきた経験がない以上、販売店が離散してしまった今、ノベルが日本市場で充分なエンタープライズサポートを実施する機会も与えられないままどこかに行こうとしている。
おそらく SUSE は SUSE でそのままもう少しずつでも日本には浸透していくのだろうけど、その源はノベルではあるまい。ハードウェアベンダーだ。もう既にノベルは日本のメジャーLinuxプレイヤーから脱落している。
平野氏は米国本社の副社長であるから、その現状は知らないのだろう。
2006年 10月 15日
SUSE Linux ファイルシステムを EXT3 へ
ほかのディストロみたいに普通になってしまうのがちょっと残念。
ファイルサイズ上限は4TB、パーティションサイズ上限は16TB
2006年 10月 12日
hp、しびれを切らして SLES10 を自ら発売
Novell には一円も金払わずに SLES 10 を購入する方法、それはhpから購入することだ。
と言っても、hp自体はメディアキットを別にすれば SLES10 という「商品」を仕入れて売るわけではない。パッチやサポートを提供するだけである。メディアは Novell から無料でダウンロードできるからそれを使えということだ。
もし、あなたのシステムがhpで固めてあるのであれば、有力な選択肢である。hpの Care Pack と一緒に買えば、ハードウェアのメンテナンスからOSのメンテナンスまで一貫したサービスを購入できる。 ノベル株式会社からサービスを購入して「それはハードウェアの問題でしょう」と断られる心配はない。もっともhpがどれほどのパフォーマンスかは知らないけれど、ハードベンダーでもありインテグレーション能力は Susell より上なはずだ。
しかも値段も安いときている。
もし、セールスマンが客からhpのサーバで SLES10 を使いたいというリクエストがあったとしたらどうしよう。絶対にノベルからは買わないだろう。hpから買ったほうが安くて安心なのだ。
Susell 化した Novell のマーケティングの再びの失敗である。いかに自社ブランドの販売も SUSE の販売にも失敗しているかの好例だ。
もう一度、自社のブランド戦略をしっかり見直さないと、第二第三のハードウェアベンダーが現れてもおかしくない。
2006年 10月 11日
レイ・ノーダ
この年寄りの名前を覚えている人はどれくらいいるだろう。
とにかく、マイクロソフトに対抗心を燃やした人で、Windows と
マーケティングで勝負するために UNIXを ATT から買ったり、
Wordperfect から Office を買ったり、
まだ裁判中の SCO の設立にも一役立っている爺さんだった。
この人がいなければ GroupWise はここまで残っていなかっただろう。
90年代にノベルの大成功で金持ちになり、ユタあたりのソフトウェア
産業に随分気楽に金をばら撒いていたりもしてたらしい。
おかげで、ユタ州は、北米のIT産業ではちょっとした地位である。
まぁ、逆に言えば90年代後半にマイクロソフトにコテンパンに
やられたのもレイ・ノーダとその一味だったことも事実だろう。
ビル・ゲーツ嫌いでそれだけで、ソルトレーク近辺をソフトウェア産業
の街に変えてしまった。
まぁ、90年代後半、ノベルが凋落すると同時にこのヒトも引退したし、
今やノベルも、そしてマイクロソフトの凋落も著しい。
ライバルだった、ビル・ゲーツも引退するしね。
まぁ、そういうパワフルな爺さんがいたことだけは覚えておきたい。
Microsoftに挑み続けた“放浪の社長”
2006年 10月 11日
Susell
全く、こいつらは...
って思うことがあまりに頻繁。客が Novell を選択したいと言ってきているのに、 SUSE を売りつけようとしてきた。
自社のブランドがあるのに、自分が買った余所のブランドを必死に押し付けようとするこの販売姿勢。
いっそのことカイシャの名前変えたらどうだ。 Susell 株式会社
2006年 10月 05日
CRON.NLM と TRUSTEE.NLM で定期的なトラスティのバックアップ
ただし、ファイルの単純コピーはコピー先が OES/NSS でないとトラスティだとか、領域制限情報なんかはコピーされません。こういうときはテープバックアップの方が有効なんです。
で、こういうときに trustee.nlm と cron.nlm を組み合わせるのが一つのアイディアです。
CRON.NLM Server Utility v1.7 - TID2939440
Trustee.nlm v 1.10.6
:load cron
-SYS:ETC\CRONTAB に次の行を追加します。
50 22 * * 5 load trustee save all data:\myserver.txt
これで毎週金曜日の 22:50 にトラスティのバックアップが myserver.txt に保存されます。
このトラスティのリストを一緒に外部ディスクに保管しておけば、いざテープ装置が調子ワル、なんてときでもデータとトラスティをリストアできます。
非番のエンジニア