2011年 07月 28日
リムーバブルHDD搭載の iSCSI バックアップ機器
イメーション、中堅・中小企業向けリムーバブルHDDストレージシステム RDXマルチオートローダーを発売
最大1Tバイトのリムーバブルディスクカートリッジを搭載。バラのカートリッジとしても利用できるし、擬似オートローダーにもなり、iSCSI 対応。
クラウドウォッチによると
イメーション、8基のHDDを搭載できるiSCSI対応リムーバブルHDDストレージ
市場想定価格は34万8000円で、8月中旬より販売を開始する。
こっちと比べて価格は1/3
NEC、収納密度を向上させた省スペース型テープライブラリ「iStorage T30A/T60A」
しかも I/F は SAS なので距離に限界がある。せめて iSCSI 対応だったら、データセンターとBCP拠点を分けることができるんですけどね。
安い。DLTのオートローダーの1/3の価格だ。しかも可動部品はHDDとファンくらいです。最もHDDは消耗品扱い(DLTだってそうだし)3TバイトなんかのHDDカートリッジが出てくれば、LTO5も危ないですね。何しろヘッドシークがめちゃくちゃ早そう。
ただ転送速度は哀しいかな 30-40Mb/sec これは SATA HDD を使っている限り限界値でしょう。
データセンターにバックアップ機器を置いても、テープの交換は自動で行われません。いいところ+アルファのサービスで交換サービスを申し込むていど。データセンターはBCP拠点として。バックアップ装置は自社内で行い、取り外して金庫に永久保存なんて運用も可能です。
islandcenter.jp
2011年 07月 26日
Novell と Microsoft の提携がもたらしたもの
明らかに、全世界で Redhat から SUSE Linux の移行が進んでいます。
もっともフリーの Ubuntsu や CentOS への移行も増えているのですが、基本的には企業ユーザはフリーOSを好みません。たとえ金がかかっても、最終的に責任を求めるサブスクリプション方式を望みます。
私なら個人的に CentOS や openSUSE でもかまいませんが、やはり顧客にはちゃんとしたサブスクリプションサポート付きを使って欲しい。何しろそうすれば、いざという時の言い訳ができる。多くの企業のITマネージャはそう考えるでしょう。
面白いのはこの5年で、北米の SUSE のシェアが(検索数ですけど) RedHat と完全に肩を並べたことです。当時ではインドがオフショアリング先として有力だったため、「インドと日本」でしか使われない RedHat だったのですが、英語圏に SUSE を持込み、各種システムとの相互接続を保証してきた Novell のやり方は巧妙で見事でした。今ではインドでのシェアもかなり向上しています。
まっかっかなのは日本だけです。このままでは RedHat は東アジアのガラパゴスシステムに使われるだけなんでしょうか。
islandcenter.jp
2011年 07月 24日
Xen ハイパーバイザを標準搭載された Linux カーネル 3.0 リリース
『Linux 3.0』がリリース、『Xen』ハイパーバイザを搭載
次の SUSE Linux ではバージョンナンバーはいくつになるのでしょうか SLES12 かな。
これで SUSE 以外のディストリビューションでも、簡単な操作で仮想化環境が構築できます。
ところで XEN を公式にサポートしない RedHat はどうなっちゃうのでしょうね。
islandcenter.jp
2011年 07月 19日
Windows7 デフォルトでは使ってはいけない機能
これは一般の NAS や OES2 などでも発生するだけではなく、本来ゴールデンコンビである Windows 7 + Windows 2008r2 でも発生するようです。
次の文書の「質問者」さんの必死の努力に対するマイクロソフトさんの対応が非常に面白いのでご一読を
サーバー共有フォルダへアクセス時に「応答なし」となってしまう。
-RDC-
RDCはデフォルトでONなので必ずOFFにします。
Improving File Copy Performance with Windows 7 and Novell Client
-WebDav と NETBios-
必ず Disable にします。
Slow performance when opening MS Office files
-NICドライバ-
[Windows 7編]ネットワーク設定を標準で使ってはいけない
SNP(Scalable Networking Pack)の機能は必ず OFF にします。デバイスマネージャのNICのプロパティの「詳細」タブにいくつかプルダウンメニューがあるので、 Enable なものを Disable にします。これはハードウェアのドライバなので機種によってかなり違いがあるのでご注意ください.
今のところネットワーク上のショートカットで不具合を起こす可能性がかなり高いので、使わない方が安全なようです。
お問い合わせはこちら
islandcenter.jp
2011年 07月 19日
Novell Platespin Forge を使ったBCPセミナーを開催
Forge は今一番 Novell でホットな製品です。おそらく中小企業では10台程度の「サーバ」が必要になるのでしょうが、P2V, P2P, V2V のありとあらゆるシステムやハードウェアの移行からバックアップとBCPを、バカみたいに簡単に実現できる「スグレモノ」です。
私も1台欲しいくらい。
エンドユーザ限定なので、ご興味がある方はどうぞ。結構面白いですよ。
2011年 07月 16日
iSCSI のベンチマークでみるNovell OES でのプライベートクラウドの実力
という記事を2年前に書きました。もっとも、ISO ファイルのシーケンシャルR/Wでしたので参考程度でした。
お客様から、「遅い」と言われたので、もう一度 CrystalDiskMark でチェックしてみました。
※ 先にオチを説明すると IP のダブりで「遅い」ことがわかりました。当たり前だ。
-Windows 単体-
Core2 Duo 1.8Ghz の普通のノートPCにローカルアクセスを行いました。
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CrystalDiskMark 3.0 (C) 2007-2010 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
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* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]
Sequential Read : 50.738 MB/s
Sequential Write : 47.035 MB/s
Random Read 512KB : 28.241 MB/s
Random Write 512KB : 29.170 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 0.501 MB/s [ 122.2 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 1.669 MB/s [ 407.5 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 0.616 MB/s [ 150.4 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 1.677 MB/s [ 409.3 IOPS]
Test : 50 MB [C: 64.2% (25.0/39.0 GB)] (x5)
Date : 2010/11/12 11:27:11
OS : Windows 7 [6.1 Build 7600] (x86)
2年前では標準的に「早い部類」に入っていたノートPCです。このデータをベースに iSCSI の性能をテストしてみました。もちろんファイルシステムはNTFSです。
- Novell OES2 Linux + iSCSI NSS ボリューム -
サーバは Athlon x2 1.8Ghz で Socket AM2 以前の Socket 939, この6年間、ほとんど動かしっぱなしの古いサーバに、準仮想化した Novell OES2 Linux を構築し、NSS ボリュームは iSCSI で接続しています。iSCSI 機器は、おなじみの QNAP TS-110 一番安い SOHO モデルに6年前の 200Gb のサムソン製の古い HDD を搭載しています。
ローカルディスクより若干遅い程度ですが、ランダムアクセスではローカルディスクより格段に高速でした。
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CrystalDiskMark 3.0 (C) 2007-2010 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
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* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]
Sequential Read : 30.950 MB/s
Sequential Write : 47.205 MB/s
Random Read 512KB : 34.900 MB/s
Random Write 512KB : 44.797 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 10.352 MB/s [ 2527.4 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 10.456 MB/s [ 2552.6 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 10.419 MB/s [ 2543.6 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 9.858 MB/s [ 2406.7 IOPS]
Test : 50 MB [G: 0.1% (0.6/1000.0 MB)] (x5)
Date : 2011/05/19 19:24:10
OS : Windows 7 [6.1 Build 7600] (x86)
これは、タスクマネージャの状態です。

転送速度にギザギザがなく速度が安定しているのがよく分かります。これだけ古いマシンにも関わらず特に書き込み性能がローカルディスク並みに出ているのは、 NetWare 譲りの OES2 + NSS + NCP プロトコルの実力を示しています。単純な1本LANなので 50% 以上の効率は出ません。
プロダクトネットワークと、ストレージネットワークを分けるともっとよい性能が期待できそうです。
Novell OES2で iSCSI デバイスをNSSで作成する手順
SUSE Enterprise Server 11 で iSCSI を使う
-Samba-Das-
ノートPCから Phenom IIx4 905e 搭載の Novell SUSE Linux Enterprise 11.1 SLES11.1 で Samba を動かし、iSCSI を使わない環境でテストしました。 HDD は WD 製 SATA 5400 回転ものです。
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CrystalDiskMark 3.0 (C) 2007-2010 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
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* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]
Sequential Read : 39.882 MB/s
Sequential Write : 60.472 MB/s
Random Read 512KB : 40.124 MB/s
Random Write 512KB : 48.329 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 9.803 MB/s [ 2393.2 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 1.820 MB/s [ 444.2 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 33.088 MB/s [ 8078.1 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 3.245 MB/s [ 792.3 IOPS]
Test : 50 MB [Y: 50.1% (909.1/1816.2 GB)] (x5)
Date : 2011/05/19 19:32:18
OS : Windows 7 [6.1 Build 7600] (x86)
タスクマネージャの状態です。

iSCSI を使わない分、余分な負荷がなくダイレクトにスピードが出ていますが、 Samba の場合、ネットワークの帯域にふらつき(ばらつき)があり、受け取っては書き、読み出しては送り、という非効率な動きを見せます。CIFS のプロトコルにはかなり無駄なオーバーヘッドがあることがよく分かります。iSCSI を使わない状態でもシーケンシャルリードが 40Mb/s 程度なのは WD 製 SATA ディスクの性能の限界でしょう。実際、SLES の内部でファイルコピーをしても 40Mb/s 程度の性能しかでません。最大で 50% 以上の帯域を使っています。
ここではテストしていませんがシーケンシャルリード 40Mb/s 前後は大体よい数字で、 Samba > Windows > Samba というアクセスではほぼ 100% 近い帯域を使います。その場合、転送速度(読んで書いて)の転送速度は 70Mb/s から 80Mb/s となります。
-Windows-
PhenomIIx4 905e の仮想マシンに完全仮想化した Windows を動かしました。 Windows には Novell Virtual Machine Driver Pack 1.7 をインストールしています。
OES2 でテストに使ったサーバより格段に性能も高いマシンです。
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CrystalDiskMark 3.0 (C) 2007-2010 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
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* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]
Sequential Read : 26.054 MB/s
Sequential Write : 10.034 MB/s
Random Read 512KB : 34.487 MB/s
Random Write 512KB : 10.182 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 6.369 MB/s [ 1554.9 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 1.088 MB/s [ 265.6 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 29.551 MB/s [ 7214.5 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 0.880 MB/s [ 214.8 IOPS]
Test : 50 MB [Y: 3.5% (1.0/30.0 GB)] (x5)
Date : 2011/05/19 19:43:00
OS : Windows 7 [6.1 Build 7600] (x86)
タスクマネージャの動きを見ていると、グラフが間延びして、いかに低速でテストに時間がかかっているかがよく分かります。シーケンシャルアクセスでは25%しか帯域を使っていません。

シーケンシャルアクセスの速度が遅く、C:ドライブにアクセスをかけたより遅くなります。
ローカルドライブと同じ程度の性能は Windows の遅さは NTFS の効率の悪さであり、 SMB プロトコルの効率の悪さが追加原因となります。
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実際 iSCSI デバイスを使う場合は qnap TS-110 のような安物ではなく SAS のスパニングドライブを冗長化したストレージ専用の高級機を使うわけですが、Windows + iSCSI + NTFS ではシステムの効率が出ないことがよく分かります。必然的に Windows 環境では高価な FB チャネルを使った SAN 構成が必要となります。それでも NTFS と SMB を使う限り性能はあまり変わらないかもしれません。iSCSI だろうがなんだろうがこれ以上は出ないという感じでしょうか。
一方、 Linux のファイルシステム、特に Novell OES2 の NSS + NCP の効率の高さは光っており、 iSCSI-SAN でも十分な速度が確保できることがよく分かります。
また、特に読み出し速度は、ほぼストレージ(円盤)の性能に依存しています。お客様の環境では SAS の iSCSI 高級機を使っているため、まずこのテストよりよい性能が出ていました。最近は SATA の規格が 6Gb/s などの高性能を誇っていますが、この性能を出せる「円盤」はなく、SSD の性能に期待してしまいます。
qnap にもiSCSI 向きの高級機が出ていますが、基本的に「キット」で販売されているものなので、市販の SATA ディスクを使うことで低価格で構築できます。 qnap を使うときは出来るだけ 7800 回転ものの「円盤」を用意すると十分な性能が出るでしょう。
また NAS に Windows Storage Server を使い iSCSI ターゲットとする製品も出始めていますが、iSCSI ターゲットのファイルシステムそのものが既に NTFS なので、あまり性能は期待できないかもしれません。もし HP の SOHO マイクロサーバのようなものを使う場合は、Linux に open-iscsi の組み合わせのほうが性能は出ると思います。
Hyper-V が注目を浴びていますが、I/O 能力が低い NTFSの性能に依存する以上、 XEN や KVM といった仮想化技術より性能がでるとはちょっと考えにくいのです。
--Key word -
Novell OES2 Linux, SLES, XEN, iSCSI, NSS, NCP, Speed, avairability, iSCSI速度 iscsi 性能 iSCIS パフォーマンス iSCSI 仮想化
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2011年 07月 07日
Novell セミナー情報
2011年 07月 07日
VMware と Novell が提携に - VMware が SLESの販売
【海外IT動向】 ヴイエムウェアとノベル、Linuxと仮想化で戦略的提携を拡大
この提携は他のディストリビューターを排除する排他的なものではないのですが、 VMware 上で Linux を導入した顧客に適切な SUSE Linux のサポートを提供する初めての事例となります。
また、Attachmate グループの Novell 部門が SUSE 部門の製品を他社との提携により提供するという形式なので、グループ内の連携を Novell が牽引しているという印象を強く与えます。
islandcenter.jp
2011年 07月 06日
Windows 7 にはショートカットを「勝手に消してくれる」という非常に便利な(?)機能
Windows 7 でデスクトップ ショートカットが消える
これはたとえばUSBメモリやネットワークリソースなど、リムーバブルなデバイスのショートカットを作っておくと、オフラインの時に「使えないデバイス」と判断され「破損したリンク」と判断して勝手に消してくれるらしいのです。
ヘルプデスクが苦労して、デスクトップなどに「このアイコンをクリックして共有フォルダにアクセスしてね」って苦労して作りまくったショートカットを全部綺麗さっぱり消してくれるこの便利な機能。ユーザに「ショートカットの作り方」というマニュアルを作ってユーザに配布して、ユーザのエクスペリエンスを向上させようという、すばらしい機能です。
また、Windows 7 + Windows 2008r2 でもショートカットをクリックするとハングアップしたような状態になるようです。
islandcenter.jp
2011年 07月 05日
各種 Linux の統合管理ツールを発表 Novell
ノベル、Linuxシステムの統合管理ツール「SUSE Manager」
詳細な機能はこちら
http://www.novell.com/products/suse-manager/features/
この製品では、様々なプラットフォームに対応しワークロード監視、ハードウェアリソースの管理、設定、コンプライアンス管理などをひとつの画面で管理できるツールです。
注目するのは "SUSE Manager" が Attachmate グループの SUSE 部門からの提供ではなく Novell 部門からの提供ということです。今後の Novell 事業の方向性が見えてきたと思います。
islandcenter.jp