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SUSE と言えば YaST

SUSE の基本的な管理ツールと言えば YaST、YaST と言えば SUSE Linux と言われるほど、SUSE Linux の管理者にとってシステムのインストールから初期設定まで "Yet another Setup" な目的の "Tool" です。SUSE Linux ではインストーラ自体が YaST であり、インストールしてまず行う初期設定は全て YaST で行えます。


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YaST は初期設定だけではなく、パッケージのインストール、削除、ネットワークの設定、ネットワークサービスのインストールから調整、システムの基本設定の変更、云々まで、ほぼありとあらゆる SUSE Linux の管理に使える萬金丹のようなGUIのツールで、YaST だけで、システムの主な管理業務の80%位は行えます。

また、GUIが使えない環境でも CUIで利用できるテキスト yast があり、カーソルキーなどの簡単な操作でGUI版と同じ目的を達成できます。

私の様に "vi かぁ、昔つかったなぁ" 程度のエンジニアでも、複雑で多くの設定や面倒な変更作業を一括して処理してくれるスイス製ナイフの様な SUSE Linux の基本ツールです。

ここでは、「YaST で何ができるの?」を中心に YaST の主な機能を紹介します。

- GUI 版YaST の起動 -

GUI 版 YaST を起動するには、root でログインしたコンソールのデスクトップの YaST アイコンを開くか、root でログインした リモートなどのXサーバーのテキストコンソールから

# yast2 &

を実行し GUI を起動します。YaST のアイコンメニューは全てシングルクリックなので、ダブルクリックしないよう注意してください。

なお、一般ユーザで YaST を起動するには root 権限が必要ですから、 su して yast もしくは yast2 & を起動します。デスクトップアイコンをクリックすると root パスワードを聞いてきます。

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- テキスト版のYaST -

テキストコンソール、あるいはリモートテキスト端末から

# yast

を実行します。Tab, 矢印キー, スペースキー, Alt+ショートカットキー, Enter キーなどでメニューを選択し、チェックし、実行します。恐らく、IPを固定するために一番最初にお世話になる画面です。軽量なので、通信状態が悪いリモート環境や、テキストコンソール、軽いのでちょっとした変更などによく利用します。

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- YaST メニューの追加 -

通常は YaST メニューの主なメニューは初期インストールされますが、滅多に利用する事がない項目ではアイコンがない場合があります。

YaST にメニューアイコンがない場合、 YaST > Software Management から "Search" ボックスで "yast2" を検索し、チェックしてインストールします。yast2-trans-xx は、各種言語のメニューなので、en_US, en_GP, ja 以外はインストールする事はないでしょう。デフォルトでは en_US です。日本語をデフォルト言語にすると、「なんだかなぁ」な日本語メニューが出てきます。

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- ネットワークの設定 -

System > Network Settings からインストール直後のデフォルト DHCP 設定を固定アドレスに変更します。インストール直後のランダムなホスト名も、ここで変更します。よく Routing の部分を忘れやすいので、注意が必要です。

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SUSE Linux (SLES12)  YaST で固定 IP アドレスの設定をする


openSUSE Leap 15.1 からはデフォルトの設定方法が変わりました。

openSUSE Leap 15.1:ネットワークの設定はYaSTではなくアプレットで


- システムプロクシの設定 -

YaSTでプロクシの設定を行います。インストーラではプロクシ設定がないので、プロクシ必須の環境ではインストールはどこかオンラインの経路を使うか、オフラインインストールを行ってから、プロクシ経由を設定して、サブスクリプション登録とYOUでのアップデートが必要です。
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- Product Registration (openSUSE Leap にはありません) -

SLE の場合、サブスクリプションを購入した時のメールアドレスと登録コードをセットします。SLE の購入したバリエーションのリポジトリが追加されます。

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- YOU (YaST Online Update) -

YaST オンラインアップデートです。デフォルトでは、全てアップデートを行います。運用するアプリケーションに不都合がない様に「アップデートしない選択」も出来ます。

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- パーティションの作成、削除、マウントの設定 -

Practitioner です。空きディスクのパーティション作成と削除、サイズの変更、フォーマット(SUSE 15 ではデータパーティションは XFS が標準)、 fstab の書き換えまで、この画面で「準備」され、 "Finish" で執行されます。 Finish するまで、全てキャンセル可能です。

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SUSE Linux 「難しい、複雑を簡単に」YaST によるパーティション管理



- ブートローダーの修正 -

ブートローダーにカーネルパラメータを設定したい場合や、 標準カーネル/XENカーネルをデフォルト切り替えしたい場合などに使います。

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- パッケージの検索とインストール、削除 -

YaST のパッケージ管理は、1ホストで1セッションしか利用できません。この機能を立ち上げた状態で zypper や rpm を使うとエラーになるでしょう。パッケージDBがロックされるため、二重起動はできない様になっています。ダブルクリックしないよう注意して起動します。

YaST (yast2) による SUSE Linux のパッケージ管理, インストールと削除


小さなパッケージの場合

Software Management からパッケージをインストールします。小規模なパッケージの場合 "Search" ボックスから検索してインストールします。

※ 他に依存性のあるパッケージがある場合、全てインストールされます。

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パッケージパターンによる検索

パッケージパターンがある場合、 View > Pattern を選び、”Web LAMP" や KVM ハイパーバイザーなどの大型パッケージをインストール、削除する場合に使います。

※ 他に依存性のあるパッケージがある場合、全てインストールされます。

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ネットワークサービスのインストール

DNS や Samba、Squid、HTTP サービス、NTP と言ったネットワークサービスは、YaST > Network Services > yast2 の"インストールしたいアイコン" を選ぶと自動的にインストールされ、設定のためのウィザードが起動します。指示に従ってインストール、ウィザード内でブート時に自動起動を指定すれば、インストールから基本設定、起動まで自動的に設定されます。


速攻 1分で DNS on SUSE12 by YaST(YaST で DNS のインストール)


※ 依存性のあるパッケージがある場合、全てインストールされます。

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パッケージの削除

パッケージの削除は、検索したパッケージを右ボタンで ”Delete” することで削除ができます。その際、依存性のあるパッケージも削除するか、残すかのダイアログが出てきますので、よく注意して削除します。この時点では、依存性のチェックだけで、最終的に "Accept" する事でパッケージデータベースから削除されます。

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- リポジトリの管理 -

リポジトリの管理画面です。アクティベーションすると、SUSE 本家のリポジトリが登録され、優先的に使用されます。
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- sysconfig Editor -

SUSE ではあまり使いませんが、/etc/sysconfig を修正するエディタです。細かなチューニングが必要な時に使います。マニュアルによると /etc/sysconfig テキストファイルを vi などで修正してはいけない様なので sysconfig Editor で修正するのが基本です。シングルユーザモードに切り替えて sysconfig Editor を使って修正します、とマニュアルにはあります。

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- ネットワークサービスのインストールと管理 -

インストール済のネットワークサービスの詳細設定を行います。変更して保存すると、自動的にサービスが再起動します。

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SUSE Linux (SLES12) で apache2 HTTPサーバー と PHP スクリプトのインストール


- ユーザの管理 -

ユーザ、グループの管理を行います。GUIなので、沢山のユーザを管理するにはスクリプトを工夫した方がいいかもしれません。

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- Snapshot の管理 -

SUSE Linux 12 (SLES12) 以降のBtrFS のスナップショットの管理を行います。

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SLES12が採用した btrfs, snapper を使った Snap Shot



- システムログのチェック -

あまり使いませんが、システムログのチェックもできます。

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- supportconfig によるサポートデータの生成とアップロード -

テクニカルサポートリクエストを行うための、supportconfig ファイルの作成と、サポートへのアップロードです。supportconfig スクリプトで作られたファイルは、個々に取得して、各サーバーの設定を管理する目的でも使えます。定期的に実行して保存しておくと便利です。

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SUSE Linux の設定内容を一括して取得する supportconfig



- サービスの管理と、起動モード(System Target)の設定 -

起動時の Default System Target (テキストログインコンソールかGUIログインコンソールか、etc)を選択できます。また、各種 systemd のサービスの自動起動、停止、再起動をここで行う事が出来ます。

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全ての機能は紹介していませんが、これで大体 YaST で SUSE Linux (openSUSE Leap 15 , SLE15 SLES/SLED) のインストールからメンテナンスに必要な作業が充分行える事をご理解いただけると幸いです。

SUSE Linux の管理作業は 「YaST に始まり YaST で終わる」が基本です。他のディストリビューションから学んだからと言って、変に知ったかぶりをして、これだろうという設定テキストを直接編集すると、パッケージの整合性や、設定の整合性が壊れてしまう場合があります。

このファイルの vi での直接編集は重要か、影響が大きいかを判断して実施すべきです。明示的にコマンド操作がナレッジベースやマニュアルにある時以外は YaST を使うのが安全です。

SUSE Linux Enterprise 15 (SLES15) のインストール
https://islandcnt.exblog.jp/238668681/

openSUSE Leap 15 Install : インストール
https://islandcnt.exblog.jp/238548280/

SUSE で 1 Click インストールができない場合、YaSTにないメニューを追加

第7章 インターネットからのパッケージのインストール

ユーザアカウント名は8文字以内にすべきか?ユーザの命名規則の理由と対策

計画停電時の対策 SUSE (SLES11, SLES12,15) XEN/KVM 遮断マニュアル

SUSE Linux: YOU(YaST Online Update) によるアップデート

サブスクリプション購入はこちら

How to install samba on SUSE Linux Enterprise 15 (SLES15) インストール

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SUSE Linux, YaST, パッケージの追加と削除, パッケージ管理, パーティション管理, IPアドレス設定


by islandcenter | 2018-09-15 15:20 | SUSE | Comments(0)

今回は openSUSE と有償版の SUSE Linux Enterprise (SLE) とどこが違うの? という良くある疑問に対して、あくまでも個人的な主観で感じる違いを書いてみます。

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- openSUSE は無償, SUSE Enterprise Linux (SLES/SLED) は有償 -

SUSE Linux は openSUSE Leap 15 と SUSE Linux Enterprise(SLE) のコアが共通化されましたが、チューニングは微妙に異なります。 SLE も SLE Server (SLES) と SLE Desktop (SLED) が共通パッケージ化されたため、 SLES/SLED と言う表現より、今後は SLE (SUSE Linux Enterprise) と呼ぶのが適切でしょう。

一番分かりやすい違いが、有償か無償かの違いです。SLE が有償なのは、サポートの有無、パッチ提供の有無もありますが、かつて Novell と SCO の同じ株主の兄弟企業の喧嘩のように、Linux は一部の UNIX と異なりオープンソース、フリーだとは言え、知的財産権の侵害がありパテントトロール企業により訴訟を起こされる可能性があるのでは、という危機感が顧客側にあります。

何しろ、欧米での裁判費用は日本とは二けた違います。有償 SUSE Enterprise Linux には、プロプラエタリな有償パッケージや、オープンソースの部分にも有償の知的財産が含まれているようです。知財侵害の訴訟からオープンソースを利用する顧客を守る責任を果たすためにも有償であるわけです。

一方、openSUSE は基本的にSLE からオープンソースのパッケージだけを取り出して作成されたディストリビューションと言えます。無償とは言え、オープンソースやフリーウェアの中に誤って知的財産侵害があった場合、もし訴えられたらその責任は全て、利用者が訴訟費用などを負担しなければなりません。

漠とした法的なリスクを利用者が抱えるか、ベンダーが抱えるかの違いがあるわけです。


- SUSE Linux Enterprise をサブスクリプションが切れた状態で使う? -

SLE はアカウント登録をするだけで無償で電子メディアのダウンロードができます。2018 年の今でも SUSE のカスタマセンターにユーザ登録すると、電子メディアを入手して無償で利用する事はできてしまいます。

SUSE Linux アカウントの取得から評価版のダウンロードまで

ただし、サブスクリプションを登録していないでインストールすると、インストールDVD以外のリポジトリは利用できません。最新のリポジトリを利用するには、最低限60日間有効の評価版サブスクリプション登録が必要です。

アクティベーションコードの有効化について

以前はサブスクリプションポリシーのFAQの中に

「サブスクリプションの購読を止めてしまってから再びサブスクリプションの購読を行った場合、何等かのペナルティはあるのか」

という質問に対して

「サブスクリプションの購読の中断期間のペナルティは要求しない」

との回答がありました。この理由として、 SUSE では、オープンソースの精神にコミットしており、オープンソースに対して、自己責任でソースコードにパッチを当てたり改変する事は基本的に自由なのだから、自分のリスクで勝手に変更するのは問題ない。

ただし、ウチとしてはサブスクリプションの価値を理解して継続して購読してくれるなら喜んでお手伝いできるよ、という内容でした。このページは現在は削除されています。具体的なサブスクリプションのよくある質問が記載されたページは、セールスと法務担当者が理解できるもの以外は無いようです。

実際問題として、サブスクリプションの継続を促す請求は、英文メールで来たりするわけで、誤って見過ごしてしまっても、特に督促されることはないので、そのまま使ってしまっているケースは SUSE に限らず、他のディストリビューションの利用客でも良くあると思います。最近流行りのクラウドサービスと違って、サブスクリプションが切れると、起動すらできないと言ったこともなく使えてしまうのも事実です。

もっとも、サブスクリプションが切れた間のセキュリティや特許に関するリスクはすべて顧客が責任を持つことになりますので、読み流すべき事ではありません。多くのオープンソースを利用するユーザが、陥りやすいエラーなので、キチンとサブスクリプション購読継続の処理をすべきでしょう。パッチを当てる必要があるとか、サーバーをアップデートする必要があるとかとはまた別問題です。

また、世間によくあるオペレーティングシステム(俗にWindows とかいう奴)のように一つでも脆弱性があるとパニックになったようにパッチを当てまくるシステムとは違って、Unix 系OSは明確に利用しているサービスに脆弱性がない限り、運用者が脆弱性のあるパッケージ以外、サービスに影響がなければパッチを当てたがらない傾向にあります。これもサブスクリプションの購読継続がなかなか浸透しない理由の一つかなと思います。

尤も、イントラの軽目的の利用ならそれでも構わないかな、と思いますが、インターネットにむき出しになっているサービスの場合は、キチンとサブスクリプションを継続購読して YOU (YaST Online Update) すべきでしょう。

openSUSE Leap と SUSE Linux Enterprise の一番のコンセプトの違いはサブスクリプションにより、すべての面で顧客が保護されるかどうかの違いがあります。

- 一番の違いはインストーラ -

openSUSE Leap 15 と SUSE Linux Enterprise 15 の実感する差は、インストーラとインストールメディアにあります。 一面一層DVD1枚で収まる openSUSE Leap 15 と比べて SLE 15 は「ユニバーサルインストーラ」が採用され、 SLES(Server) SLED(Desktop) 他、HA運用のための全てのバリエーションを含め、全部で 20Gb近い容量があります。

この巨大なパッケージ群から必要な機能、バリエーションを選択してインストールする方式です。

openSUSE Leap 15 Install

SUSE Linux Enterprise 15 (SLE15) のインストール

インストーラの構成や手順が違うのも仕方ありませんね。

SLEの場合、サブスクリプション登録からインストールが始まるので、購入したリポジトリからインストールされますが、openSUSE の場合はオフラインでもDVDインストールができる様です。もっとも SLE もオフラインインストールができますが、前提としては正しいリポジトリからインストールしてね、という事になります。

- ミニマムで万能なメルセデスのAクラスと満貫飾りのSクラス -

openSUSE Leap 15 と SLE 15 を隔てるちょっと分かりづらい違いの一つとして、精度の違いが一桁違うほどの安心感、安定感の違いがあります。メルセデスのAクラスでスーパーに買い物へ行くなら小回りが利く openSUSE でもいいけれど、アウトバーンを250Kmでかっ飛ばすならやっぱりSクラス、 SUSE Enterprise Linux に乗りたいよね、という違いでしょうか。

このあたりの安定感は、ルート 66をゆったり55 mph でしか実力を出せないダッジのスーパーチャージャ付き HEMI V8 の様に、海外事情を考慮しないアメリカ製ディストリビューションや、渋滞している高速道路と名のついた駐車場をまったり利用する国産ディストリビューションとの違いがあります。

間違えても、誰も SAP HANA を openSUSE で運用しようという事は考えないでしょう。大量のトランザクションを瞬時に処理する金融機関向けシステムなど、SUSE Linux Enterprise の独壇場です。汎用性が高い openSUSE に対して、専門性が強い SUSE Linux Enterprise と言った差があります。

しかし、ちょっと試したい、古いPCで動かしたい。カジュアルに使いたいという簡易な目的であれば、openSUSE は良い選択です。

また、openSUSE と SLE のコアの共通化が行われているので、openSUSEの 開発環境から、SLE への移行も敷居が低くなった様です。

- サポートの違い -

SLE のサブスクリプションを購入すると、リポジトリからのパッチのダウンロード以外にビジネスアワーの標準テクニカルサポートと、ビジネスアワー+α、4時間対応のプレミアムサポートがあります。以前は。パッチだけのサブスクリプション(年間4万円程度)がありましたが、残念ながら廃止されてしまいました。ビジネスアワーと言っても、JSTなのか本家のドイツ時間なのか、米国のサポート拠点、ユタ州プロボのアメリカ山岳時間なのか、サポート言語の記述もありません。

SLE のライブパッチングに関してはプレミアムサポート必須なのですが、日本語のライブパッチングをサポートできるの高度なエンジニアが、朝から24時間交代で対応できるとはおもえません。JSTで電話で問い合わせて拒否られて米国山岳時間帯まで待って電話して応答というのは聞きたくないですよね。

さて、問題は、テクニカルサポートの問題なのですが、よくある出荷版の初期不良など、低品質な私のブログ程度でしか日本語で解説した記事がありません。SLE はせいぜいマニュアルが日本語化されている程度の日本語サポートです。役に立たない日本語サポートを頼りにするくらいなら openSUSE のフォーラムや SUSE 本家の Knowlege Base の方がよほど役に立ちます。

今までは日本で Novell K.K. SUSE事業部が SUSE のテクニカルサポートを行ってきたのですが、Novell とは株主が変わって SUSE は Micro Focus からスピンアウトしたので、SUSE 事業部もスピンアウトしても、これ以上サポートが充実するという事は期待したいのですが、考えにくいところです。

もちろん openSUSE Leap は有償サポートはありません。その点、SLE も openSUSE も「自分で情報を集めて何とかしろ」のサポートポリシーは大して変わりません。つくづく、テクニカルサポートなしの、「パッチだけアクティベーション4万円」がなくなったのが残念です。


- 専門化するSLEと汎用化する openSUSE Leap -

SUSE Linux Enterprise 15 (SLES15/SLED15) は単一のパッケージから必要なバリエーション、パッケージをインストールする方式です。逆にSCC(SUSE Customer Center)に登録されたサブスクリプションに応じていないバリエーションはリポジトリからインストールできません。

一方、openSUSE は単一のバリエーションしか存在しません。

つまり SLE 15 は SUSE Linux の単一のメディアセットのパッケージ全てがデパートの様に各種のサービスを提供します。openSUSE はその一部分を切り出したオープンソースのみで構成されたディストリビューションです。openSUSE には SAP application も SUSE HAもありません。SLES と SLED の一部分を選別したディストリビューションです。

よく RedHatEL と Fedora の違いだ、と言われる SLE と openSUSE の違いなのですが、システムコアが同一になったため、openSUSE は Fedra ほど尖ったところがない。むしろ RedHat を元にしたクローンに近い存在になったとも言えるでしょう。openSUSE Tumbleweed が Fedora に相当しそうです。も

- 個人ユーザ向けの openSUSE 法人向けの SUSE Enterprise -

名前のままと言えばそのままですが、企業や法人向けには openSUSE はお勧めできません。テクニカルサポートはじめ、サブスクリプションによる保護がないためです。しかし、安定した周辺機器の認識能力の高さから、openSUSE は一般ユーザのデスクトップ向けには、人気が高いディストリビューションです。

完全にデスクトップ向けの SUSE Enterprise Linux Desktop の人気を奪っています。 また、組織内部でも、比較的軽度な部門用 Web サービスや DNS/DHCP と言った軽度で枯れた単発サービスには軽量な openSUSE は向いていると思います。一方電子メールやエンタープライズ向けアプリケーション、仮想ハイパーバイザーと言ったサービスには、SUSE Enterprise Linux Server (SLES)を選ぶべきでしょう。これらの一部は openSUSE では動作しない場合がありえます。

SLE Server (SLES) はリモートコンソールでの使い勝手はいいのですが、openSUSE はリモートで管理運用しようとすると、時折、隔靴掻痒な使い勝手の悪さを感じます。そういう点も、openSUSE がコンソール志向、パーソナル向けな利用が多いのかなと思います。

- openSUSE Leapと SUSE Linux Enterprise どちらが使いやすいか -

多分に好みの問題ですが、サーバー運用するには、細かいところで SLE Server (SLES) が使いやすいと思います。あくまでも好みと慣れの問題ですが、コンソールを外して SSH でリモート利用するときのトラブルの少なさは SLE の方が好きですね。

openSUSE は、どこかに落ちていた古いPCに、ベアメタルで入れて日本語環境で使う分には必要充分で使いやすいディスとリビューションだと思います。どこかに落ちていたような古いPCが手元にないので私は openSUSE や SLED のデスクトップ日本語環境を使う機会がありません。openSUSE は SSH で管理するようなサーバー向けにはちょっと向かないというか、なんか違うなぁ、コンソールが欲しいなぁという感じがあります。openSUSE Leap15 からは、リモートで使うにも不都合はなくなりました。

その代わり KDE でも gnome でもコンソールでデスクトップを使うには良い選択だと思います。あくまでも個人的な感想です。空いているPCがないので SLE Desktop(SLED) は一度しか利用したことがありません。SUSE が Novell 傘下にあったころは色々面白い仕掛けがあったようですが、SLE Desktop 15 にはあまりそういったトピックスが無いようです。

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by islandcenter | 2018-09-11 13:32 | SUSE | Comments(0)