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この6月に SUSE Linux Enterprise Server 15 sp2 (SLE15sp2) のトライアル版がリリースされましたので、ファーストルックしてみます。




- ダウンロード -

ダウンロードはこちら、恐らく SUSE のカスタマセンターにログインしてダウンロードすることになると思います(登録無料)


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SUSE Linux Enterprise Server 15 SP2 Release Notes

リリースノートに

"4.1.1 New Media Layout REPORT DOCUMENTATION BUG#
The set of media has changed with 15 SP2. There are still two different installation media, but the way they can be used has changed:
* Installation without registration now only requires the full media. The installer has been added and therefore can be used stand-alone. The full media can therefore serve as universal media for all types of installation.
* Installation with registration can either be performed with the online media (as with SUSE Linux Enterprise Server 15 SP1) or with the full media.#

とあります。

トライアルに必要なメディアは SLE-15-SP2-Full-x86_64-GMC-Media1.iso 一枚に収まりました。ただし、10G バイトあるので、ブート用に二層DVDに書けるのでしょうか? やっぱりブルーレイが必要? あるいはUSBメモリを使うのが正解のようです。二枚目は、ソースコードの様です。

How to create an installation USB drive for SLE 11, 12, or 15

オンラインメディアディスク1は 300Mb 程度ですが、リポジトリの登録が必要なので、インストールにはアクティベーションコードが必要な様です。

その代わり Full-Media を使ったインストールは実にスムーズで、はっきり言って

「すごく良くなった」

というのが感想でした。

- インストール -

インストールメディアDVDで起動したら、 "Installation" を選んでインストールを開始します。F2 キーを押すと日本語でのインストールもできますが、デスクトップ(SLED)化しないのなら、エラーなどのメッセージが日本語には情報が少ないです。英語でそのままインストールして、後で日本語フォントを入れる事をお勧めします。

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インストールの全体の流れは動画にしました。(盛大に音出ます)


言語とキーボードの選択。テストエリアで特殊キーをテストします。

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License Agreement に Agree

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トライアルインストールなので、登録はスキップします。サブスクリプションの登録は YaST の Product Registration から後からでも行えます。

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拡張モジュールの選択、Basesystem Modules, Desktop Applications Modules, Server Applications Modules の3つは最低チェックしておくと良いでしょう。必要によってレガシーパッケージや、デバイスドライバのインストールに必要なコンパイラもインストールします。

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インストール用リポジトリが作られました。

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GNOME の必要最低限の環境をインストールします。ハイパーバイザー運用する場合は、後に xen/kvm のホストサーバーを、インストールサマリから追加できます。

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デフォルトパーティション構成です。18gb は / の BtrFs です。BtrFS の場合、需要の倍のサイズを要求します。

ここでは KVM のハイパーバイザー運用を前提に /home は / にマージし、残った全部を /var に割り当てるとします。Expert Partitioner > start with current proposal で、 /home をマージし /var を xfs 別パーティションとしました。

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以下の様なパーティション構成です。

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いつものタイムゾーンの設定です。完全 UTC で運用する場合は、東京あたりをクリックして Asia/Japan にセットするだけですが、ハードウェアクロックを JST+9 で運用する場合(大抵のハードウェアベンダーはそうしているし CE さんが M/B を交換してしまえば JST+9 にリセットしてしまう)は "Set Hardware Clock UTC" のチェックを外します。日本では "Daylignt Saving Time"(夏時間)はないので、チェックを外しておいてもまず問題になりません。

SLE15 Linux Enterprise sp2 (SLES15sp2) のインストールとファーストルック(Trial)_a0056607_15110611.jpg

オペレータユーザの登録です。openSUSE Leap とは違い、 SLE の場合 root とは異なるユーザを作るのがデフォルトです。

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root のパスワード設定です。スペースセーバーキーボードやノートブックの場合 Num Lock されていると、「あれっ!」ってことになるので、必ずテストエリアでキーボードチェックをします。

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- インストールサマリからインストール開始 -

インストールサマリ画面から追加のソフトウェア、例えば KVM/XEN ハイパーバイザーを入れるかどうか、systemd のターゲットはテキストか GUI か、ファイアウォールは開けておくか、SSH は有効にするかどうかを変更しておきます。

SLES15-sp2 より、Network Settings の項目が目立つ様になりました。 SLE15 SP1 でもここでできたのですが、「ここで指定しろ」と言わんばかりのアピール度です。

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という事で、Network の固定アドレスの設定、DNS、G/Wの設定、 HOSTNAME の設定は全てここで済ませてしまうことができます。随分良くなりました。ちょっと今までのインストーラとは画面のレイアウトが違うので、戸惑う所があります。

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DNSと HOSTNAME 所属するドメインを設定します。

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デフォルトゲートウェイの設定・ちょっとデザインが違うので余計な事をしたくなりますが、"gateway" の IP を設定するだけで "OK" です。

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ネットワーク構成ができました。

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後はインストールするだけです。

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- 再起動 -

インストールが終わると自動的に再起動します。オペレータでも root でも構いません。ログインします。

Activities から YaST などを実行できます。

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デフォルトで SLE の場合 NTP は Off です。

YaST > Network Services > NTP Service より NTP ソースを指定して、 "Now and on Boot" をチェックします。

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リポジトリの再設定です。インストーラで使ったソースは Disable になっています。これを Enable にしてもいいのですが、ローカルディスクに ISO ファイルを置いてつかっても良いですし、別立ての HTTP/FTP サーバーにインストール DVD をマウントして公開しても良いでしょう。私はいつも別な HTTP サーバーをローカルリポジトリにしています。

Add ボタン

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ローカル環境のDVDにアクセスできたら、ユニバーサルインストーラで使うリポジトリをチェックします。 Systembase Modules, Desktop Application Modules, Server Application Modules の3つは最低限チェックしておきます。

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登録したリポジトリが Enabled/Autorifresh : On になりました。インストールに使ったリポジトリは削除しても構わないでしょう。

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次に YaST > System > Language から、Secondary Language:Japanese をチェックしてインストールします。

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日本語フォントで表示されました。

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インストーラを中心に、次に出荷される予定の SUSE Linux Enterprise 15 SP2 を見てみました。

インストーラは、一言でいってみれば「親切で良くなった」感じです。ただ SLE15 はパッケージディスクは二層DVDで間に合ったのですが、SP2では、一枚のディスクイメージでサイズも大きくなったので、ベアハードウェアにインストールするには、フラッシュメモリか、ブルーレイが必要でしょう。安くなったとは言え単価は光メディアより高価なので、何台もインストールするには準備が大変かも知れません。

まだ SUSE のサイトには 2020/6 現在マニュアルもない状態なので、移行するにはもう少し待った方がよさそうです。



by islandcenter | 2020-06-25 15:21 | SUSE | Comments(0)

Windows10 2004(20H1) WSL2 上に、SUSE Linux Enterprise 15 sp1 (SLE15sp1) を入れて、C 言語の開発環境や、主な GUI アプリケーションを導入するまでの手順を説明しています。

「どうしても WSL2 で GUI のオフィスや GIMP を使いたい」場合にお役に立てばと思います

※ 重要:基本的には SLE(SLES/SLED) は有償サポートのサブスクリプションを購入して利用するものです。この点、Microsoft の App Store では WSL 用 SLE15 SP1 を無償で配布しているわけで、もし不具合があった場合はどちらが面倒みるのかは分かりません。その点をご理解の上お読みください。書いた私にも責任がある記事ではありません。悪しからずご理解ください。

つまり、何か問題があれば SUSE Linux Enterprise はサブスクリプション買えよ、という事です。



- ここまでの長い道のり、事前にハマった事 -

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート
https://islandcnt.exblog.jp/240396535/

Windows10 2004(20H1) で WSL1から WSL2 へのアップデート
https://islandcnt.exblog.jp/240397399/

WSL2 で export DISPLAY=:0 で GUI が動かない: Windows10 2004
https://islandcnt.exblog.jp/240399231/


- 準備:パッケージDVDの入手 -

さて、サブスクリプション云々は置いておきますね。

まず、App Store にある SUSE Linux Enterprise 15 SP1 は、カーネルと最小限のツールが入った Base System だけしかありません。初めて SLE15 をインストールした経験がある方なら陥った経験があると思いますが、Add-on Products をインストールしないと

「なにこれ?」

となります。実物の SUSE Linux Enterprise 15 の Base System だけのだけインストールした、必須の最小限の構成です。という事で SLE15 の追加パッケージは、 SUSE のダウンロードページから、SLE-15-SP1-Packages-x86_64-GM-DVD1.iso をダウンロードしておく必要があります。60日間の無料使用ができる(その後は自己責任でね)ので、パッケージDVDの1枚目を手に入れておきます。サイズは気合の 8.2Gb あります。

最近、Microfocus から独立してサイトの作りが変わったので、グルグル回って正直わかりにくい。未登録の場合、無料のユーザ登録が必要です。
カスタマ登録したら、サインインして、次の URL からダウンロードできるようです。

https://www.suse.com/download/sles/ 

バージョンとアキテクチャを選んで右ペインの中ほどの SLE-15-SP1-Packages-x86_64-GM-DVD1.iso をダウンロードします。サイズが大きいので、ブラウザではなく、レジュームできるダウンローダーを使うと良いでしょう。
因みに SLE15 SP2 もありますが、2020年6月現在、ベータ版です。WSL2 で使うのは SLES15 SP1 の方です。間違えないように。

WLS2 SUSE Linux Enterprise (SLE15sp1)  GNOME 環境とコンパイラを導入_a0056607_11084760.png

- パッケージDVD1 -

Package DVD1 の ISO ファイルが手に入ったら、構内ネットワークにある HTTP か FTP サーバーにディレクトリを掘ってマウントして HTTP:// アクセスできるようにします。

# mount -o loop <pathto>SLE-15-SP1-Packages-x86_64-GM-DVD1.iso  /srv/www/htdocs/pkg1dir


みたいに http サーバーのディレクトリにマウントしておくと良いでしょう。

ただし、今回は WSL なので、WSLにマウントされた Windows のファイルシステム上にあるままで ISO イメージから、追加パッケージをインストールすることができました。


- まずは SLE15-SP1 のWSL2 への変換 -

Microsoft Windows App Store から入手した SLE15 のアプリは WSL1 の物です。WSL2 に変換しないと地味に問題が出てくるようなので、一旦起動してみたら、その後イメージ変換します。

C:\>wsl -l -v
  NAME                  STATE           VERSION
* openSUSE-Leap-15-1    Running         2
  SLES-15-SP1           Stopped         1

C:\>wsl --set-version SLES-15-SP1 2
変換中です。この処理には数分かかることがあります...
WSL 2 との主な違いについては、https://aka.ms/wsl2 を参照してください
変換が完了しました。

C:\>wsl -l -v
  NAME                  STATE           VERSION
* openSUSE-Leap-15-1    Running         2
  SLES-15-SP1           Running         2

C:\>

参考
Windows10 2004(20H1) で WSL1から WSL2 へのアップデート
https://islandcnt.exblog.jp/240397399/


- 追加パッケージのインストール -

なぜか、App Store から入手した SLE15 には奇跡的に CUI 版 yast コマンドが付いていて何気に有難い。
YaST を使って、Add-On Products のインストールをします。

# yast > Software > Add-On Products

WLS2 SUSE Linux Enterprise (SLE15sp1)  GNOME 環境とコンパイラを導入_a0056607_11131078.png

何も追加プロダクトがありません。Add します。

WLS2 SUSE Linux Enterprise (SLE15sp1)  GNOME 環境とコンパイラを導入_a0056607_11133573.png


ここで、パッケージDVDのパスを指定します。HTTP サーバーの場合は HTTP を。他に FTP や SMB も使えます。
今回は "Local ISO Image... "を指定します。

WLS2 SUSE Linux Enterprise (SLE15sp1)  GNOME 環境とコンパイラを導入_a0056607_11135656.png

"Browse" というボタンが出てくるので、 /mnt/driveletter/<path>xxxx.iso を指定して OK

WLS2 SUSE Linux Enterprise (SLE15sp1)  GNOME 環境とコンパイラを導入_a0056607_11160749.png


次に追加するスタンドアローンインストール用リポジトリのリストが出てくるので、Basesystem-Module, Desktop-Application-Module, は最低、他に Server-Application-Module と言うのが下の方に出てくるので、これもスペースキーでチェックを入れておきました。

WLS2 SUSE Linux Enterprise (SLE15sp1)  GNOME 環境とコンパイラを導入_a0056607_11205885.png


Nextで次のスクリーンで "Filter" から "Patterns" にトグルします。

WLS2 SUSE Linux Enterprise (SLE15sp1)  GNOME 環境とコンパイラを導入_a0056607_11212419.png


ここで、インストールするパターンを選びます。 gedit や yast2, nautilus など、少なくとも「使いそうだよね」というパターンとして GNOME Desktop Environment をチェックしておきます。下の方に Base Development という項目があるので、これをチェックすれば gcc コンパイラがインストールされます。

WLS2 SUSE Linux Enterprise (SLE15sp1)  GNOME 環境とコンパイラを導入_a0056607_11214719.png

※ SLE で LibreOffice や GIMP を使いたい場合、 Workstation Extension Modules のサブスクリプションが必要です。年間7,000円位です。 

スタンドアローンインストール用のローカルディスク内のリポジトリが追加されます。

WLS2 SUSE Linux Enterprise (SLE15sp1)  GNOME 環境とコンパイラを導入_a0056607_11221283.png

ここでOKして、追加パッケージをインストールします。


- GUI が使えるか -

いつもお世話になっている万能の萬金丹 MobaXterm を起動して、 X Server をオンにしておきます。

Windows から Mac へ MobaXterm で VNC デスクトップ共有接続
https://islandcnt.exblog.jp/240147292/

WSL2 で export DISPLAY=:0 で GUI が動かない: Windows10 2004
https://islandcnt.exblog.jp/240399231/

あとは GUI アプリケーションを動かしてみるだけ


goblin:/ # grep nameserver /etc/resolv.conf
nameserver 172.18.208.1
goblin:/ # export DISPLAY=172.18.208.1:0
goblin:/ # export | grep DISPLAY
declare -x DISPLAY="172.18.208.1:0"
goblin:/ # gedit &
goblin:/ # yast2 &


WLS2 SUSE Linux Enterprise (SLE15sp1)  GNOME 環境とコンパイラを導入_a0056607_11224438.png


YaSTも gedit も問題なく動くようです。

cc コマンドでコンパイラが動くか確認してみました。

WLS2 SUSE Linux Enterprise (SLE15sp1)  GNOME 環境とコンパイラを導入_a0056607_11230683.png

久しぶりのC言語。これも問題ないようです。







- まとめ -
SLE よりも openSUSE Leap 15.1 の方が開発環境は揃っている様です。まぁ何を開発するかにもよります。SLE ではせいぜいデバイスドライバのコンパイルとインストール位しか使わないでしょう。

とは言え、私の様に コマンドライン大嫌いなシステム管理運用担当者としては、GUI で最低限のテキスト操作ができて、nautilus が使えて、YaST GUI が使えるのは心強いです。

ただし、SUSE の公式リポジトリを使って最新版のパッケージに更新するには、サブスクリプションの購読が必要でしょう。その際 WSL 上でのサポート範囲が SUSE にあるのか Microsoft に責任があるのかは不明です。たぶん SUSE と Microsoft の関係は悪くないので、お互いのすみ分けができていて、有償版の純血 SUSE , SLE15 が App Store で無償配布されているのでしょう。このあたりは、「なんちゃって RedHat 」はあっても、純粋な RHL が App Store に出てこないところに違いを感じます。

WLS で SUSE Linux を使うなら、公式リポジトリが仕えて、パッケージが豊富な openSUSE 版をお勧めします。SLE 版はかなりカスタマイズが面倒です。もっとも WLS だけじゃなく、実物も面倒なことは同じなんですけどね。vi が使えてシェルが書ければいいや、程度なら SLE でも構わないでしょう。特に、エンタープライズシステム開発に近い環境が必要なら WSL 版 SUSE Linux Enterprise 15 SP1 は一つの選択肢です。

by islandcenter | 2020-06-24 11:07 | Windows | Comments(0)

Windows10 2004(20H1) Windows Subsystem for Linux 2nd (WSL2) でGUI を使うまでハマった話の続きです。

Windows10 pro 2004(201H) にバージョンアップし、WSL2(Windows Subsystem for Linux 2nd) のバージョン変換も無事終わりました。ホントに Windows10 はナニするにも時間がかかる。ITエンジニアの常として「待つのも仕事」です。

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート

Windows10 2004(20H1) で WSL1から WSL2 へのアップデート

さぁて、GUI の YaST でも使おうかと思い、MobaXterm を立ち上げて、"X server" を ON にしました。(初期設定でONです)

Windows から Mac へ MobaXterm で VNC デスクトップ共有接続

WSL2 で export DISPLAY=:0 で GUI が動かない: Windows10 2004(20H1)_a0056607_11013601.png

従来の WSL(1) の様に export DISPLAY=:0 を実行したんですが....

w10pro:/home/myme # export DISPLAY=:0
w10pro:/home/myme # export | grep DISPLAY
declare -x DISPLAY=":0"
w10pro:/home/myme # yast2 &
[1] 623
w10pro:/home/myme # QStandardPaths: XDG_RUNTIME_DIR not set, defaulting to '/tmp/runtime-root'
qt.qpa.screen: QXcbConnection: Could not connect to display :0
Could not connect to any X display.

怒られてしまいました。

調べてみたら /etc/resolv.conf に書かれている IP アドレスがホストアドレスなので、それを指定して使え、という Google 大魔神のご指示がいくつか見つかったのですが、

前バージョンから大幅に性能向上した新Linux環境「WSL 2」の実力を探る

 "また、WSL 2内では、「/etc/resolv.conf」に記載されているDNSサーバが常にWin32側の仮想ネットワーク側IPアドレスを示すようになっている(このファイルはWSL 2の起動時に自動的に生成される)。この仕組みを利用すれば、Linux側でも一定の手順でWin32側のIPアドレスを得ることが可能だ"

という事で

# export DISPLAY=$(cat /etc/resolv.conf | grep nameserver | awk '{print $2}'):0

とやってもやっぱりだめ。

という事で ipconfig でDHCPから割り当てられた IP を確認して、export DISPLAY=xx.xx.xx.xx:0 を実行したら


w10pro:/home/myme # export DISPLAY=192.168.1.44:0
w10pro:/home/myme # export | grep DISPLAY
declare -x DISPLAY="192.168.1.44:0"
w10pro:/home/myme # yast2 &
[1] 648
w10pro:/home/myme #

お、MobaXterm に何か出てきた。初見だ。これも WSL2 になってからハマった所です。

WSL2 で export DISPLAY=:0 で GUI が動かない: Windows10 2004(20H1)_a0056607_11020605.png

「はい」を押す。

※この Application on remote computer xx.xx.xx.xx has requested....... In order to disable this worning....

のダイアログはひどく邪魔なので mobaXterm の Settings > X11 tab > X11 remote access よりトグルボタンで "full" に変更します。
セキュリティ上、キーストロークなどが盗聴される可能性があるよ、という事です。


WSL2 で export DISPLAY=:0 で GUI が動かない: Windows10 2004(20H1)_a0056607_11025279.png

無事 YaST2 が起動できました。

これで openSUSE Leap なら LibreOffice でも Gimp でも使えるでしょう。SLES の場合は Workstation Extension というパッケージが必要です。勿論、自己責任でこれらの Linux GUI アプリケーションをインストールするのは構わないと思います。 

WSL2 で export DISPLAY=:0 で GUI が動かない: Windows10 2004(20H1)_a0056607_11031587.png

動いた。



一応、先行者のご意見通り、 /etc/resolv.conf にある IP アドレスを使っても動くことがあったので、

export DISPLAY=$(cat /etc/resolv.conf | grep nameserver | awk '{print $2}'):0

の行を .bashrc に書いておきました。

どうもウチの環境では Windows の再起動だとか、WSL2 を終了させたり立ち上げる都度に環境がおかしくなるみたいです。 resolv.conf の IP アドレスでうまく動かない場合は、ホストの Windows の IP を使うとうまく動くことがあるかも、そんな程度に考えてください。

ちなみに WSL2 では Hyper-V の仮想スイッチを経由して接続されるようです。

WSL2 のネットワークについてはこちらに詳しい解説がありました。

Linuxがほぼそのまま動くようになった「WSL2」のネットワーク機能

物理的なマシンの中に「プライベートネットワーク」を作ります。従って Host の Windows マシンからは仮想スイッチを通して WSL に対して通信はできますが、別なコンピューターからは、通信できません。ま、当たり前ですけど。

C:\>ipconfig

Windows IP 構成


イーサネット アダプター イーサネット 3:

   メディアの状態. . . . . . . . . . . .: メディアは接続されていません
   接続固有の DNS サフィックス . . . . .:

イーサネット アダプター vEthernet (external-rj45):

   接続固有の DNS サフィックス . . . . .: i.islandcenter.jp
   リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fe80::3d32:8b05:e320:8531%18
   IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 192.168.1.44
   サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.0
   デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: 192.168.1.1

: 中略

イーサネット アダプター vEthernet (Default Switch):

   接続固有の DNS サフィックス . . . . .:
   リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fe80::8eb:6c67:4766:b3bc%17
   IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 172.26.176.1
   サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.240.0
   デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .:

イーサネット アダプター vEthernet (WSL):

   接続固有の DNS サフィックス . . . . .:
   リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fe80::55a6:d731:cfe8:aee%61
   IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 172.18.208.1
   サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.240.0
   デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .:

C:\>
C:\>ping 172.18.208.1

172.18.208.1 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
172.18.208.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
172.18.208.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
172.18.208.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
172.18.208.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128

172.18.208.1 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 0ms、最大 = 0ms、平均 = 0ms

C:\>


ネットワークのプロパティを見てみると、 vEthernet(WSL) という仮想アダプタが出てきました。

WSL2 で export DISPLAY=:0 で GUI が動かない: Windows10 2004(20H1)_a0056607_11040511.png

なるほど、奥が深い。






by islandcenter | 2020-06-21 11:40 | Windows | Comments(0)

Windows10 を 2004(20H1) にバージョンアップしたので、WSL2(Windows Subsystem for Linux 2) はどうなった?
という事で WSL2 のファーストインプレッション.....と行きたいのですが、意外と難物でした。





前回のハマリ記事

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート

ためになった記事

「WSL 2」へのバージョンアップでLinux互換環境はどう変わるのか?

PowerShell で次のコマンドを実行します。

PS C:\> Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName VirtualMachinePlatform

このコマンドは、Windows の"役割" の有効/無効を設定してくれるコマンドですね。

WSL2 does not changes state from Stopped to Running #5406

※ このブログより上の文書が詳しいじゃないか...このコマンドを実行した後、再起動が必要です(敗因)

WSL コマンドでバージョンを確認してみたら、これだけでは不十分な模様です。インストール済の openSUSE Leap 15.1 のバージョンが”1”のままです。

C:\>wsl -l -v
  NAME                  STATE           VERSION
* openSUSE-Leap-15-1    Running         1

C:\>
C:\>wsl --set-version openSUSE-Leap-15-1 2
変換中です。この処理には数分かかることがあります...
WSL 2 を実行するには、カーネル コンポーネントの更新が必要です。
詳細については https://aka.ms/wsl2kernel を参照してください

と言われたので、こちらから wsl カーネル update ツールをダウンロードします。


wsl_update_x64.msi を実行して、ウィザードに従ってカーネルアップデートしました。

Windows10  2004(20H1) で WSL1から WSL2 へのアップデート_a0056607_14140509.png


C:\>wsl -l -v
  NAME                  STATE           VERSION
* openSUSE-Leap-15-1    Running         1

これでもダメです。こちらに

Windows 10 用 Windows Subsystem for Linux のインストール ガイド

"wsl --set-version <distribution name> <versionNumber>
<distribution name> は、お使いのディストリビューションの実際の名前に必ず置き換えてください。<versionNumber> は、数字の "1" または "2" に置き換えてください。 上記と同じコマンドで "2" を "1" に置き換えて実行することにより、いつでも WSL 1 に戻すことができます。
また、WSL 2 を既定のアーキテクチャにする場合は、次のコマンドを使用して実行できます。
PowerShell
wsl --set-default-version 2
これにより、インストールされるすべての新しいディストリビューションのバージョンが WSL 2 に設定されます。"

とあるので、 wsl のバージョンを Version 2 に変換します。

C:\>wsl --set-version openSUSE-Leap-15-1 2
変換中です。この処理には数分かかることがあります...
WSL 2 との主な違いについては、https://aka.ms/wsl2 を参照してください
変換が完了しました。

bssdtarというプロセスがヘビーに実行中で、変換には「数分」ではなく30分くらいかかりました。当然、変換中は WSL は起動できません。

C:\Users\myme >wsl
このディストリビューションのインストール、アンインストール、
または変換が進行中です。

当然、変換中は、 openSUSE Leap のアイコンをキックしても立ち上がらない。
変換が終わっても、wsl が起動できない。

- 切羽詰まって再起動 -

「変換が完了しました」と言うのでバージョンを確認してみます。

C:\Users\myme>wsl -l -v
  NAME                  STATE           VERSION
* openSUSE-Leap-15-1    Stopped         2


ちゃんと Version 2 になっていた。が....

C:\Users\myme>wsl
Linux 用 Windows サブシステム インスタンスが強制終了されました。

<-- 変換直後は起動に失敗

- 落ち着いてから、結局再起動(The Last Resort: Reboot)-

困った事があれば再起動するのが Windows です。再起動しました。

C:\Users\myme>wsl
myme@goblin:/mnt/c/Users/myme > cat /etc/os-release
NAME="openSUSE Leap"
VERSION="15.1 "
ID="opensuse-leap"
ID_LIKE="suse opensuse"
VERSION_ID="15.1"
PRETTY_NAME="openSUSE Leap 15.1"
ANSI_COLOR="0;32"
CPE_NAME="cpe:/o:opensuse:leap:15.1"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.opensuse.org"
HOME_URL="https://www.opensuse.org/"
myme@goblin:/mnt/c/Users/myme>

動いた....

 Windows10 の再起動は、精神衛生に良くないんだが..





他に読んでおくべき文書

Windows 10 用 Windows Subsystem for Linux のインストール ガイド

更にオチが続きます。GUIアプリケーションが X Server で動かない....

WSL2 で export DISPLAY=:0 で GUI が動かない: Windows10 2004(20H1)




by islandcenter | 2020-06-20 14:57 | Windows | Comments(0)

Windows10 1903 から 2004 へのアップデート、手動でISOを使っても地獄の二日間

Windows10 Pro 1903 を 2004 (20H1) に ISO を使って手動アップデートしました。何しろ悪名高い Windows Update、できる事ならやりたくない。 macOS でもアップデートは1時間近くかかるし、 iPad の iPad OS でも数十分かかるけれど、まずトラブルがないのに、Windows Update は無駄に時間がかかって失敗することも多いので、できればやりたくないのが本音なのですね。

また、ヘルプデスクにとっては、勝手なタイミングでアップデートされると現場は混乱するし、インターネットの輻輳もひどくなりますから、ISO を一本ダウンロードしておけば、オフラインで回線容量の節約にもなります。(のハズなんだがなぁ)

202x 年 Windows 最期の日
https://islandcnt.exblog.jp/240366025/

今回作業したのはうCore i7 5000 番台のノートPC、今時そろそろ厳しい 8Gb メモリ、珍種となった HDD モデルです。

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16382096.png


- ISO イメージのダウンロード -

私は Windows Update Service (WSUS 3) を入れているので、意図しないときにいきなりアップデートが始まることはないのですが。コロナ対策給付金の様に中々アップデートのお知らせが来ません。かといって意図しないときにいきなり始まるのは、妊娠した女性の陣痛みたいに、大イベントが始まってしまうのは困りものです。(ちょっとマタハラ発言かな...)

という事で、心の準備が整って、時間にも余裕があって、まず仕事が入る事のない日を選んでアップデートかける事にしました。 ISO ファイルを使った手動アップデートです。Windows を使う事による Update に掛かるユーザ工数と失われる営業機会損失は莫大であることを経営者は知っておくべきです。

- Windows 10 ISO のダウンロード -

次の URL から、メディア作成ツール(Media Creation Tool) をダウンロードします。この作業は、システム管理者が一人で行えばいいので、工数も回線輻輳も最低限で済みます。


「ツールを今すぐダウンロード」

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16391918.png


Windows 10 20H1 (2004) 用の MediaCreationTool2004.exe がダウンロードされます。

このメディア作成ツール(MediaCreationTool2004.exe)を実行します。

マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項 -> 同意

ダウンロードするだけなので、「別のPCのインストールメディアを.....」 をチェックして次へ

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16405010.png

このPCにおすすめ....」のチェックを外すと、64ビット、32ビットの両方がダウンロードできます。今時は32ビット版も珍しくなってしまいました。ここでは64ビットを選びます。

もし32ビット版も社内にあるなら、両方ダウンロードしておけば良いでしょう。

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16420163.png

「使用するメディア」はISOを選びます。フラッシュメモリを選んでも構いません。予備のメモリがないし、面倒くさいのでISOファイルを選びます。

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16424399.png

ダウンロードするファイル名は "Windows.iso" なので、分かりやすい様に "Windows2004x64.iso" など、ファイル名を変更してダウンロードします。

ダウンロードした WindowsXXXX.iso ファイルは、ISO のまま NAS やファイルサーバー、 USB メモリや DVD-ROM などにコピーしておきます。これでネットワークからセットアップしたり、作業メンバーに配布します。

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16440636.png

ただひたすら待ちます。借家事情で回線工事ができない、ウチの様な細いプア回線では、まぁ数時間かかるでしょう。

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16445136.png

ダウンロードが終わりました。約4時間.....

- ここからは一台一台の作業です。

- アップデートする前に -

  • - アンチウィルスソフトウェアはアンインストールしておく(さらば AVG)
  • - Hyper-V を使っているなら無効にしておく
  • - もう使いそうもないアプリケーションはアンインストールしておく
  • - 他メディアにバックアップコピーがあるファイルは削除しておく
  • - ないと困る重要なファイルはバックアップしておく
  • - Windows Update は一通り行う
  • - 再起動を何度もするので BIOS のブートパスワードはリセット(無効化)しておく
  • - ゴミ箱を空にし、システムのクリーンアップを行っておく

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16454128.png

- 手動アップデート始め -

WindowsXXX.iso を右ボタンから、「マウント」

マウンドした ISO イメージの中の setup.exe を起動

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16462118.png

「更新プログラムをダウンロードしています....」(またかよ20分...)

「PCをチェックしています......」(10分)

ライセンス条項に「同意」

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16470621.png

「更新プログラムをダウンロードしています.....」(一時間待つ...)

準備完了

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16474348.png

一応「引き継ぐ項目の確認」して「次へ」

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16492848.png

更新プログラムのダウンロード(またかよ、また長くかかりそうだ、一時間...)

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16504957.png

「インストール」

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16512567.png

インストールしています(3時間、昼寝しようかな、ビールでも飲んじゃおかな....)

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16522752.png

この後3回再起動(約1時間)

やっと終わりました。zabbix で squid キャッシュの動きを見ていると ISO ダウンロード以上の時間と帯域使いまくっています。 Windows10 のメジャーアップデートは、モバイル Wifi などの従量課金環境下では5000円位はパケット代かかりそうです。一体 OS のアップデートごときに、ナニをダウンロードしてたんでしょう。これだったら Update するよりクリーンインストールした方がいいんでね? ってことになります。

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16554070.png


もうアップデートの最中は、阿鼻叫喚ちゃぶ台はひっくり返るお茶碗は飛ぶは、バァちゃんはすっ転ぶはの大騒ぎがインターネット回線で起こっているのですね。それも数百台単位。

つまり Windows のアップデートは、社内で一斉にやると、業務は一日停止します。それでも Windows 使いますか? って思う。

C:\ > winver でバージョン確認

Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート_a0056607_16590510.png

とりあえず、無事終了です。データも消えなかったし、「元にもどしていまぁーっす...」的な事故も起こらず無事終わりました。丸二日です。
- 次にクソハマった事 -

Windows10 2004(20H1) で WSL1から WSL2 へのアップデート

WSL2 で export DISPLAY=:0 で GUI が動かない: Windows10 2004(20H1)

- まとめ -

iPad OS や macOS OSx の様に数十分で終わるシステムが多いのに、Windows のアップデートは何でこんなにエコじゃないのでしょうか。openSUSE Leap 15 でさえも数十分で終わるし、再起動なら HDD で動いていてもたったの30秒です。

まぁ、HDDモデルで、しかも回線が弱いのは置いといても、プロクシのトラフィックをチェックしてみると ISO ファイルだけで4Gバイト、それと同じだけの量の「何か」をアップデートの最中にトラフィックを使っています。アップデート作業は、業務負荷の少ない時期に、分散させて行うべきです。Microsoft の都合に合わせてはいけません。

おそらく、Windows10 のメジャーアップデートは 8 ~ 10 Gb のダウンロードを要求します。LTE モデルで、自宅に有線接続がない環境では、課金 SIM の月額のパケットを一日で使い果たすでしょう。

ドンキホーテの NANOTE みたいな奴はやらない方がいいでしょう。ってか不可能。Celeron 系の ヨンキュッパ 「なんちゃってノート」も多分辞めた方がいい。多分64Gbストレージだったら、初期化してクリーンインストールすべきでしょうね。

社内に何百台とある Windows PC をメジャーアップデートすると、恐ろしいくらいのトラフィックを要求します。しかも悪い事に、アップデートに必要なファイルは、プロクシキャッシュには引っかからないのです。

怖いのは、意識してアップデートしなければ、何時までも「古い Windows10」 を使い続けている事に気が付かないエンドユーザが多い事でしょうか。「Windows 7 はサポートが終わった」事を知らないエンドユーザはそう多くはないでしょうが、自分が「今使っている Windows10 のサポートはもう終わっている」事を全く知らないエンドユーザは非常に多い。

いくら「Windows10 は最期の Windows」だからと言っても、永久に「今のマイナーバージョン」のサポートが終わってしまえば、使い続けるリスクが高い事に気が付くべきです。

また、この「Windows Update」 と言う「儀式」が、非常に非効率的で、利用者に「二日間使えない」「通信量が爆死」というコストを負担させる、「悪の儀式」を今すぐ改善すべきであると思いますね。何のために ISO ファイルにまとめて配布できないのでしょうか。

openSUSE Leap の高速再起動に慣れてしまうと、「Windows を使う意味がなくなる日」が来れば、恐らく 私は Linux や iPad , Android タブレットなどで全部の仕事をすることになるかも知れません。

Windows10 にアップデート/初期セットアップしたらまずするべき事。





by islandcenter | 2020-06-19 16:36 | Windows | Comments(0)

202x 年 Windows 最期の日

※ あくまでフィクションです....

『米国 Microsoft 社は 202x 年 x月 x日 、Windows10 の今後の開発スケジュールとサポートについて、Windows の開発は終了し、202z 年 z 月末をもって、セキュリティパッチなどのサポートも終了することを発表した。あわせてWindows 関連の従業員3万人の解雇と、 付随した Windows 関連の他社への売却も含めた分社化を検討している事も発表した』

Windows の「最期の日」が発表されたのだ。

202x 年 Windows 最期の日_a0056607_12254843.png

Microsoft Windows は 1985 年に発表され、ごく初期のバージョンは全く注目されなかった。1991 年に発表された Windows 3.1 は成功をおさめ、1995 年に発表された Windows 95 は大ヒットした。その後、Internet Exploroer が Windows に標準搭載されると、「インターネットに繋がる全てのデバイスは Windows」と言われるようになった。

202x 年 Windows 最期の日_a0056607_11453879.png

その後、Windows は DOS ベースのカーネルから、Windows NT のカーネルに移行し、 2001 年に発表された Windows XP でその頂点を迎えた。

しかし、Windows Vista の失敗、登場が早すぎたタッチパネル風の Windows 8 の失敗の後、「最後の Windows」 と言われた Windows 10 が 2014年の登場でひとまず盛り返したものの、再びその勢いをITビジネスで取り戻すことはなかった。

Windows の最大のライバルは、他のPC用システムソフトウェアではなく、言うまでもなく、スマートフォンや低価格タブレットなど、異なるプラットフォームの普及である。

Instagram の様に、Windows 用アプリケーションはあっても投稿の機能がないなど、既に、ネットサービスの主流は、Windows ではなく、スマートフォン、タブレット向けサービスに移行しており、Windows は天井桟敷に居場所を見つけていた。

Windows 8 の MetoroUI は一般的な PC ユーザにとって「早すぎた登場」であった。が、デジタルコンシューマにとっては魅力がなかった。また Windows 10 ベースの Windows Mobile の失敗と撤退、すなわち Symbian も Nokia の買収も含めてスマートフォンビジネス上の買収戦略の失敗も致命的だった。「タッチパネル風」を謳った Windows 10 S Edition も、一定の操作で通常の Windows として使えるなど、中途半端に終わった。Microsoft の Windows マーケティング部門は Windows RT の失敗を忘れていた。

デザインはタッチパネル風であっても、ほとんどのモバイル PC のディスプレイがタッチ対応していなかった事に Microsoft Windows のチームメンバーは誰も気が付かなかった。

さらに、Windows 10 をモバイル化して、十分なパフォーマンスを出すためには、最低でも Intel Core i5 以上、メモリ8Gb、128Gb のストレージが必要だった。この仕様を満たすには、最低でも10万円程度の出費が求められ、他社の低価格タブレット端末の倍以上の費用がかかったことが 「Windows 10 は果たして出費に見合うか」という疑問が、IT マネージャや、ネットを駆使することに慣れてしまった消費者離れを呼んだ。PC メーカーも Celeron などの低価格の CPU と 32Gb のストレージを搭載したタブレットやクラムシェル PC をラインアップに加えたが、32Gb のストレージでできる事はブラウザでテキストページを読む程度の事しかできず、動画視聴どころか Windows Update すらできないケースが多かった。

キーボードのない Surface RT の CM を見て惹かれた消費者はいても、使い慣れたアプリケーションと本当に毎日の生活には使えないアプリしかない高価なタブレットであることを知ると、Surface RT には誰も見向きをしなかった。

更に 2020 年、世界を震撼させた「コロナ禍」が、 Windows 10 の将来に暗い影を投げかけた。多くのオフィスワーカーのみならず、子供の教育からパートタイマーの主婦の副業まで、オンライン化を要求された。この惨禍の時期、どこの家庭でも 「家族全員の Windows10 を快適に動かす環境」の出費はあり得ず、多くの消費者の興味は、他の低価格なプラットフォームのタブレット環境へと移った。

Windows10 の目玉の一つであるオンラインストレージの OneDrive も、Google や Apple, Dropbox などの強力なライバルの後塵を浴びた。

コロナ禍の最中、Windows10 で一番問題となったのは、重く、しかも頻繁に行われた 「Windows Update の問題」が挙げられる。Windows Update はあまりに頻繁に行われ、かつ仕事やオンライン授業を中断するための時間がかかり、インターネットに大量のパケットを要求した。「PCとインターネット接続サービスへのパケット代の投資は Windows Update の為にある」という奇妙な囁きが、消費者同士の SNSで拡散された。

あまりに Windows Update の重さと、通信コストの高さ、時間のかかりすぎに呆れたモバイルワーカーやオンライン授業を受ける子供たちは、時間がかかりイライラするアップデートの間に低価格の Chrome OS や Android タブレットで、Youtube を見たり、 Twitter のサービスで時間をつぶしていたのである。そして消費者は学んだのである。「Windowsは使えない」と。

「午後からは天気が良くてベランダで PC の Wifi のスィッチを入れたらいきなりアップデートが始まったのよ。おかげで日が沈むまで、何も仕事ができなかった。iPad でオンライン会議には参加できたけど、結局その日は Windows Updateで何もできなかったの。何のための PC なの? iOSなら10分で終わるのに...」

「アップデートが終わるまで3時間待ったけど、何度も再起動した最後に『元に戻しています....』って? 頭に来たわ!」

「コロナ禍で分かったのは、Apple Store や Google Play には大抵、銀行振り込みから毎日の資源ごみ回収まで、日常の生活で使えるアプリケーションがあった。なのに Microsoft Store には人込みを避けるためのリモートで使える大手銀行の振り込みのアプリケーションすらなかった事だ。これには驚いた。Windows10では、銀行の残高を調べるだけでも、スマートフォンが必要なのだ。 Android タブレットがあればいい。手元の Microsoft Store には、ゲームとニュースと天気予報のアプリしか使えるものはないからね」

「水曜の午前中にコンピューターの電源入れてアップデートが始まったら、ラッキーぃって思っちゃう。おかげで、一日仕事さぼってタブレットでSNSチェック。マネージャの顔見て『あ、あいつも始まったな』って気が付いちゃうし。5時半に『お先にぃ』って言っても誰も文句言えない雰囲気だなってミンナ解ってるンだ」

「パソコン? 一応あるよ、普段使わないけど、プリンタと一緒にクローゼットに仕舞ってる。5年くらい前の機種かな。年賀状印刷の時に便利だよね。親戚でも遠いところだったり、付き合いの薄い親戚や世話になった先生には紙の年賀状送るし。後は スマホから SNSで『あけおめ!』で終わりでっしょ、普通...」








最大のライバル Apple は手ごろな価格の iPhone SE や、iPad の低価格版を販売し、モバイル、テレワーカー、教育関係者から大きな支持を得ていた。これらは、軽量で低価格でも快適に作業ができた。

かつて "Wintel" と呼ばれた Windows の最大のパートナーであったインテルは、既に Windows プラットフォームに見切りを付けて、高収益が得られるサーバー用プロセッサの販売に力を入れている。一方で、汎用PC用環境では成長の余地がある Linux デスクトップ関連の企業や、Android のx86 化での Google との提携、Apple のハイエンド Mac への協力など、他のプラットフォームへの積極的な投資や支援を始めている。ただ Intel の x86 ビジネスがサーバー向けにしか将来性を感じない。 Intel は先手を打って、英 ARM 社との技術提携を表明している。

ただ、これらの いわゆる "GAFa" 企業も、プロセッサやサーバーハードウェアを自社開発しているので、Intel にとっては浮かれている相手ではない。

一方で PC を開発、販売するハードウェアベンダーにとっては、薄利多売でも PC が売れればよいのであり、上に Windows が載っていようといまいと関係ないと、しばらくは静観するだろう。CPUは別に intel x86 でも ARM64 でも構わない。タブレットやクラムシェルPCで、Android が動こうが、ChromeOS が動こうが、台数が掃ければよいのだが、ハイエンドの高額なPCの売れ行きに影響するうまい汁は吸えなくなるところが出てくるだろう。

さて、Windows をスピンアウトさせるマイクロソフトにとって Windows10 は何を意味するのだろう。一言でいえば、既に「Windows は莫大に金がかかるだけで卵を産まない老いた雌鶏」である。Windows10 には、様々なメジャーアップデートバージョンが存在していたが、既に消費者にとって全てメジャーアップグレードは無料だ。

かつては Windows のメジャーアップデートがある度に「有償のアップデート版」が存在していたが、Windows10 より「アップデートバージョン」の開発コストに対して、膨大な数の利用者への見合わないセキュリティパッチや互換性の検証が発生するだけだった。

また、21 世紀の Microsoft にとって最大の収益源は、Microsoft Azure と Office 356 のサブスクリプション収入である。Microsoft は .Net 開発環境の mono xamarinをや GitHub を買収し、Windows Azure を Microsoft Azure と名称を変更し、一般コンシューマーが気が付かない分野では、既に堂々たるオープンソース企業である。また、Office 356 も、Linux や Android 、iOS などの他のプラットフォームに移植されて、サブスクリプション購買も順調だ。ただ、長年のプロプラエタリの宿敵のライバルだった Microsoft がオープンソースエンジニアの『心を買う』事ができるかどうかは未知数だ。

Microsoft は、「ユーザは Windows を使いたいのではない。アプリケーションなのだ」

という、創業時の発想に戻ろうとしている。Microsoft が Windows をスピンアウトさせる日がいよいよやってくる。ユーザにも見放された Windows10 , その最期の日はやってくる。

※ あくまでフィクションです....







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by islandcenter | 2020-06-05 12:14 | 雑文 | Comments(0)