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マクドナルドのポテトのMサイズが100円だったとしよう。その原価はいくらなのだろう、と考えてみました。

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三次産業が生み出す付加価値

一般的には店舗での原価は20~30円だそうで、コカ・コーラなんかの原価は数円だそうです。それに対して、メインメニューのハンバーガーの単価は高く70%近く、ファーストフードはセットメニューで原価の安いモノをセットにしてメインを売る。それで利益を出す戦略なのだそうです。

で、気になるのは、ポテトを作っている農家の出荷原価はいくらか? なのですね。恐らくキロなんぼ。ジャガイモ一個1円もしない。どこかで昔みた記事なんだけど、アイダホ産のポテトだと、マクドナルドのポテトの原価は2セントとかって聞いたことがあります。

なにを言いたいか。

一次産業で生産される製品の単価は安く、利幅も低い。これが二次産業、三次産業へと行くに従って、単価も上がり利幅が大きいという事です。

で、限界費用。経済用語だそうですが、素人の私にはよくわからない。どうやら、今の生産財から+プラスの生産をするために必要な費用ということなのですね。毎日100個の製品を作っている工場で、例えば110個の注文をこなすために必要な追加費用です。

工場の場合、生産に必要な機械や倉庫、工場の敷地に余裕があれば、+10個の需要を満たすために必要な原材料、電気や機械を動かす燃料費、工員の残業費用などの追加費用が掛かります。

これが限界費用。

一般的な二次産業の場合、+ヒトケタ程度の追加需要を満たすために、固定資産に余裕があれば、追加需要のための追加投資はそれほどではありません。限界費用は低く抑えられます。

一次産業の農業の場合、生産量(需要)を10%増やすためには、人件費や肥料代、燃料代だけではなく、それなりの圃場のスペースが必要なわけで、ある程度の投資が必要になります。大体の貧乏農家の場合、圃場(農地)の稼働率は100%です。休耕地があっても連作障害を避けるために休耕させて緑肥を作ったり、雪国の場合は冬は遊休地になってしまう。固定資産を増やさなければ増産は難しい。

つまり、農林業のような一次産業では限界費用は高い。つまり利益率は低い。

では、三次産業として、飲食店の場合はどうでしょう。よほどの人気店でなければ、テーブルが満席になる事はないとしても、プラス10の売上を上げるコストは、原材料費と光熱費だけ余計に掛かります。光熱費は置いといても原材料の食材費は、一次産品、野菜やコメ、肉と言ったところだから、限界費用は安くて済みます。従業員はちょっと忙しくなりますが、アルバイト店員の時給やボーナスをプラスする程度なので、限界費用が高くなるという可能性は低くなります。もっとも、人気店ならば二号店を出したりの資本投下をしなければならないというケースは置いといてですね。

物流の場合は、トラックやドライバーの稼働率を上げて、タイアや燃料代が余計に掛かるだけです。もっとも物流に必要な倉庫、車両の稼働率が100%でなければの話になります。

これが産業構造についての限界費用を考えた場合の収益率の変化です。

クラウドのサブスクリプションビジネスの限界費用は限りなくゼロになる

フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略

さて、私達IT産業にとって身近な存在であるクラウドサービス。

デジタルで流通できる限界費用は限りなくゼロになる、と言われます。

例えば音楽のサブスクリプションサービス。充分なサーバ、通信回線を持った事業者が一つの楽曲を配信するための費用はN回の再生ごとにY円という楽曲使用料を払う、という著作権料の支払いが+10の売り上げを上げるための、限界費用であり、配信される楽曲のデジタルデータはオリジナルが一本あるだけなのです。これをセッセとコピーして売り上げるので、需要増に伴う倉庫スペースの増加もなければ、通信コストの追加も必要はありません。

手持ちのファシリティ、通信容量に十分な余裕があれば、今の十倍のデマンドであっても、楽曲使用料程度の追加コストがかかるだけで、倉庫代も通信費用も追加費用が掛からないし、配信に必要なデータセンターの人件費も同じですから、限界費用は恐ろしく低く抑える事が出来ます。

デジタル化できる商品やサービスの流通は驚くほど限界費用が低く、高い利益をもたらす事が出来るのです。



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IT産業、クラウドビジネスにおける産業構造、ITビジネスの垂直構造化

さて、スタートアップ企業がなんらかのインターネット技術を使ったサービスを始めるとしましょう。先ずは、自社のオンプレミスから始める場合もあれば、AWSの様なIaaSサービスからいきなり始めるかも知れません。

その格納されるデータセンターはどういうビジネスをやっているのか。

まずファシリティとしてデータセンターとなる土地と建物があります。例えば都内の倉庫会社が使っていない余剰倉庫を簡単に衣装替えして、データセンターとして土地、建物を提供する事もあります。

そこにデータセンターサービスを提供するIT企業が、冷房装置や電源装置、通信回線、セキュリティロックなどを提供して、サービス事業者や、エンドユーザ企業などの顧客に「ラックスペース」と電源、通信施設を貸し出すケースがあります。サービス事業者がラック丸ごと借りるハウジングサービスです。

あるいは、クラウドサービス事業者が、ラックに乗ったサーバ本体とハイパーバイザーを所有し、仮想化に必要なソフトウェアベースの CPU とメモリ、ストレージスペースを、ITサービス事業者やエンドユーザ企業に貸し出す場合があります。

いわゆるVPSサービスです。

ここにもクラウドサービスの、一次、二次、三次産業の構造があります。

土地、建物を提供する一次事業者 < データセンター二次事業者、(VPS提供事業者)< ITサービス三次事業者

土地、建物は、一般的な産業構造の一次産業に似ており、ほぼ不動産を主体とした固定資産を貸し出します。土地、建物に余裕がある限り、需要が増えても限界費用は低く抑えられますが、競合他社との競争や、需要の増大によってより良い条件のロケーションを見つけて、土地建物に投資が必要となります。もっとも、土地、建物を提供する側としては、単なる遊休資産の有効活用が目的で、クラウドビジネスに参加したのであって、それ以上の資金を投じてデータセンターという「ハコ」に投資する事は少ないでしょう。

二次産業のデータセンター事業者は、土地、建物、電源や通信回線、ラックや電源、入退室のセキュリティなどに初期投資を行い、一定の黒字化が達成できれば、後は需要の増大に合わせて追加費用、限界費用を抑えて利益を出す事に事業目標を立てるでしょう。

VPSなどのホスティングサービスをするためには、サーバーやストレージなどのハードウェア費用、オペレーティングシステムやハイパーバイザーなどのライセンスコストがかかります。需要が増えれば駆り出すリソースは増えますが、一時的なリソースの追加費用であり、固定資産を降らすことなくサービス需要の増大に対応できます。

一般的には、顧客企業のIT資産を預かるハウジングサービスより、ITサービスとしてVPSを提供した方が、利益率は高いと言われます。42Uラックに、ハイパーバイザーを詰め込んで物理サーバ1台あたり10VPS、1VPS毎に千円/月額で提供すれば、月間40万円以上の売り上げです。1ラック丸ごとハウジングして10万円/月よりよっぽど利益率が高いわけです。まぁハウジングの場合、ロケーションや設備によって価格は異なるでしょう。

その上で動く各サービス事業者の場合は、ピンキリです。需要が全く増えない事業者もあれば、本業のために自社のウェブページやメールサーバーを置いているだけのコストセンターもあれば、SNSの様なトラフィックの増大に合わせて成長する事業者もいるでしょう。後者の場合、限界費用は限りなく低いだろうと想像できます。

Google も初めはオンプレミスから始まって、データセンターにハウジングされ、ビジネスの成長と共にハウジングしていたデータセンターそのものを買い取って、データセンターの自社運用になった、とどこかで読んだことがあります。

Googleの初代サーバを間近から詳細に撮影した写真いろいろ

GAFA が生み出す莫大な利益

マクドナルドのポテトの農家からの出荷原価が仮に2円、自前でビーフとパンズを作り農家が自前でハンバーガーのセットを自前で行う。まぁ現実的な話ではないけれど、農家が漬物を製造して庭先で売る。一次産業から、二次、三次産業までを垂直統合する、いわゆる六次産業と言うのだそうです。うまく行けば利益率は高い。典型的に成功しているのは、ファストフードのサイゼリア。原料の食材も自家生産だそうな。究極の六次産業なんですね・

産業の六次産業化を情報ビジネスに当てはめたのが GAFA と言われるIT大手の戦略なのです。

これらの企業は、データセンターの土地も建物も低コストで調達し、サーバや通信回線までも自社のビジネスに最適化して自社開発して、自社設備、その上で流通コスト、限界費用の極めて低い”デジタルデータ”の販売を行っています。

必要な電力さえも、データセンター内部で調達しています。

全て自社調達なので、固定資産に関わる費用を下げ。限界費用が限りなくゼロに近いデジタルな情報を販売している訳です。

ほぼ費用が掛からず、莫大な利益を生み出す「限界費用0社会」

日本では GAFA は生まれない?

日本にもデータセンター事業者は数多くありますが、残念ながら国内の事業者で幅広く海外にも事業展開できている事業者は残念ながら聞きません。日本国内の需要を提供する、いわゆる「地産地消」「内需」型のガラパゴスクラウドサービスに過ぎません。いくら需要が増えても日本人一億人の需要以上のニーズは生まれません。日本の有名ユーチューバーは今は限界に来ています。日本人しか見ないコンテンツでは限界があります。Mr. Bean の様に言語や文化を超えた笑いでなければ一億人以上の視聴者を獲得できない様に、全世界向けの情報需要を生み出すセンスが残念ながら日本にはない。

逆に、海外のデータセンターの方が価格、品質ともに優れていれば、海外に出て行ってしまう日本の国内事業者もいるでしょう。私達が GAFA のサービスの付加価値に支払う広告費や有償のサービス利益は全て海外の事業者の利益です。

まさにほぼ0コストから莫大な利益を生み出す、東洋のガラパゴス諸島、日本ではやっぱり実現できないのか。問題は海外でも通用するソフトウェアとサービスなんですね。







# by islandcenter | 2022-04-06 17:23 | 雑文 | Comments(0)

ここまで M1 で攻めるなら、iPhone も M1 にしちゃえ!

M2 mac はなかった。次はiPhone?  居直るM1 チップ_a0056607_19221961.jpg
M1 mac Book Air を買いそびれて、どのタイミングでコスパのいい mac Book を買おうか悩んでいます。今使っている mac Mini も iPad mini4 も全部型落ち直前で仕事で必要だから買ったんですが、タイミングのあまりの悪さに辟易しているのです。辛うじて iPhone SE2 には満足しているけど。

で、この3/9の Apple がイベントで発表した iPhone SE3, iPad Air, mac Studio M1 Ultra から見えてきたApple の今後の方向はドウナルノカ? 勝手に夢想してみる試みです。

iPhone SE3

これが Apple の戦略の一つであれば、答えは面白い。既に出来上がって成功した筐体、必要充分なカメラとディスプレー。そこに乗ってくる最新のA15チップと5G対応。古いハコに最新技術を詰め込んでローエンドを作り上げる。これでApple が生産する旧世代の SoC をサプライチェーンから一つ減らせる。つまり、ローエンドモデルであっても、ハイエンドのチップの性能を載せてローエンドの底上げでユーザを囲い込み、ハイエンドチップの生産効率を上げて、プレミアム感と利益率の高い両立を狙っている訳なんですね。

mac Studio Ultra

今買える mac の最強(たぶん)として登場したのが Mac Studio Ultra なのですが、こいつは M1 Max の「ニコイチ」チップなんですね。Mac Book Pro でも化け物なのに、これをニコイチしちゃう。他のPCメーカーなら、高クロック版だとかコア数を増やすところなんですけど、Apple はそれをしなかった。既存の M1 チップのニコイチというビックリ手段を出してきたのですね。クロックを上げるとかの手段ではなく、枯れた M1 アキテクチャのニコイチ戦略ですね。

iPad Air

iPad Air も M1 チップを搭載してきました。Bonic系じゃなくM1 iPad Pro ですらオーバースペックとの評判なのですが、今度は iPad Air に M1 チップが載ってきた。iPad Pro とは、ディスプレーやカメラが違う位で性能は一緒。A15 あたりで攻めてくるかと思ったらいきなり M1 チップですもん。ここまでM1が使われるとはほとんど予想されていなかったようだ。

mac に M2搭載はあるの?

期待していた M2搭載の mac は出なかった。M2 mac Book Air とか出たらポチるトコロなのに 出なかった。どころか、mac Studio Ultra でさえ M1ニコイチ SoC なんですね。「最強」を謳うなら、「最新のSoC」である M2 チップ搭載という手段で発表されても良かったのですが、既存の M1 ベースの Ultra ニコイチチップなんです。つまり、Apple 的には M1 の設計が現時点では枯れていて最高なのであり、ローエンドからハイエンドまで、しかも iPad まで M1 オールラインアップなのです。

オールラインアップの方が、生産効率や歩留まりの点で都合がいいわけなのです。

そう、iPhone SE3 が A15 チップのローエンド方向のオールラインアップに加わったように、mac Studio Ultra は M1 シリーズのハイエンドに向けてのオールラインアップを構成している訳なんです。

Apple は M2 と言われる新しいチップを載せた mac を販売するか。多分近い内にはありそうなんだけど、M1 が登場した時ほどのインパクトはなさそうな気がします。それくらい M1 Ultra のインパクトは大きかったのです。恐らく mac のハイエンドでは M1 シリーズで攻めて、M2 が出てきても M1 Ultra と競合するようなチップは当面出さないでしょう。

iPhone に M1 チップが載る日

となると、M1 チップのローエンドを飾るのは iPhone そのものになる日が来るのもおかしくない。iPad ですらオーバースペックなオールM1ラインアップに加わったのだから、この秋の iPhone そのものに M1 チップが載せられてもおかしくない、と考えるのは飛躍しすぎでしょうか。Apple としては A15 シリーズと M1シリーズの二つを使い分ける理由はないでしょう。M1 シリーズにそろえてしまった方が歩留まりも製造コストも下がるし、PC用チップをスマートフォンに採用するという驚きのプレミアム性もある訳です。

現行の M1 をそのままなのか、クロックを下げたりコアを減らしたより省電力版の M1 チップが載った iPhone..... うーん、出てもおかしくないよな、と勝手な妄想モード。

M1 Ultra は仮想通貨のマイニングに向いている?



# by islandcenter | 2022-03-12 19:25 | 雑文 | Comments(0)

M1 Ultra は仮想通貨のマイニングに向いている?



Apple、M1 Maxのダイを2基連結したモンスターCPU「M1 Ultra」

 ”GPU性能は、GeForce RTX 3090と同程度でありながら、消費電力は200W少ない。”

消費電力が少ないと言う所がメリット。ただしマイニングソフトウェアがあるかどうかは別なので、仮想通貨のマイニングに使えるかどうかは?


# by islandcenter | 2022-03-09 07:32 | 雑文 | Comments(0)

GIGA スクール構想についてはは以前 ChromeBook が売れているという事を書いたのですが、

GIGA School 構想でバカ売れした ChromeBook、変わるPC業界

暗い一面もあります。それが「いじめ問題」特に児童が居住地により選択肢がない公立の小中学校では顕著なのでしょう。何しろ子供ですから、私も子供の頃やりましたがカエルの尻に爆竹を突っ込むような、自分の行為の残酷性に無知で、意外と狡猾に不備を突いてくる。子供は周囲が思うほど無知なようで、実は賢いのです。

プレジデントオンラインの記事から

【告発スクープ】小6女子をいじめ自殺に追い込んだ「一人一台端末」の恐怖

東洋経済オンラインから

罪意識が希薄「SNSいじめ」から子ども守るネットリテラシーの高め方

パスワードとIDは”公開”されていた

素人でもこれはイカンと思われるのは「パスワードが公開」されているケースです。ログインIDは例えばイニシャル。パスワードは "12345678" で固定で変更する事もできない。

いや、大昔、某短大の仕事でありましたよ。PC 立ち上げたら教室の学生全員が GUEST でログインするって学校。学校の仕事は随分やったけど、この仕事は一番ひどい例でしたけど、基本的にプリンタの共有が目的だった 1990 年代の初めだったからそれでいい。

でも今は、デバイス自体にパーソナリティや個人認証が必要な時代なんです。パーソナルデバイスが開けたら、そのまま銀行の振込だってできる時代なんです。デバイスロック解除に必要なIDとパスワードが共通で自分で変更できないなんて考えられない。

なら、いっそ全員 GUEST ログインさせればいい。その代わり GUEST ユーザはブラウザとか天気予報は使えるけど、SNS は使えない。そうやって運用している所まだあるんでしょうね。全員ゲスト。


パスワード変更はスマートフォンを使った二段階認証

なぜパスワードは共通化され、変更できない? その理由は携帯電話を使った二段階認証にあります。多くのデバイスやアプリケーションが、携帯デバイスへの認証コードを要求している訳なので、簡単にデバイスのパスワードを変更したり、アプリケーションを利用できない。

ましてや、相手は児童ですから、パスワード云々を説明して理解させることは困難な訳です。パスワードの管理や変更を学校側がやるか、父兄がやる事なのか。どちらもやりたくないのが双方の言い分でしょう。


利用方法は無制限か強い制限付きか

家庭では親がデバイスの Google アカウントの利用時間に制限を掛けているのに、何故か深夜でもTouTube を見ている。気が付いて調べたら、学校で使っている Google のアカウントで利用していた、という事例もあるそうです。学校では支給したデバイスの Google アカウントの利用方法には制限を与えず、積極的に使う方向で運用していたという事です。子供は親が考えるほどバカではない。

既存の Google アカウントに管理機能を設定する

誰が悪いのか

SNS を使ったいじめは誰が悪いのか? こういった問題があった時に必ず始まるのが犯人捜しです。

・本人(子供)が悪い
・サービス提供者が悪い
・問題の周囲の組織(自治体の学校、教育委員会)が悪い
・現場を無視した GIGA スクール構想(政府)が悪い
・親が悪い

まぁ悪者を見つけたくなるのはわかりますよ。果たして誰が悪いのでしょうか。

ただいじめ問題は昔からあったことで、いじめの手段に新しいネタが増えたという事なのですね。いじめのはじまりが GIGA スクール構想の失態であると決めつける訳にはいかない。不幸にもこどものいじめ問題は、今にはじまったことではないわけなんです。

子供のいじめ問題は日本特有のものではなく、海外でも問題になっているのです。今昔東西問わずいつも問題になってきたのですね。

第三次産業では先進国と言えないニッポン

GAGA スクール構想に無理があった、と言う意見には耳を貸したくはありません。基本的な問題は、児童生徒、父兄、教育担当者など、GIGA スクール構想に関わる全ての人々の情報教育に対するリテラシのなさが原因なのです。ICT へのリテラシのなさが、何時までも製造立国ニッポンの第二次産業への依存から国際的な三次産業に脱却できない根本的な問題じゃないのかなと思うんです。

既に日本は半導体、通信機器、ITサービスではもう既に後進国なのですね。これらのビジネスは「輸出」できるネタがありません。特に深刻なのはITサービスの分野です。国内にITサービスの提供者はあってもあくまでも国内需要を満たすだけのガラパゴスソフトウェア、ガラパゴスサービスでしかありません。米国や中国の様に、国内需要だけでビジネスが成り立つ地域と異なり、人口の少ない日本の需要だけでは世界のスタンダードは取れません。いい例が、日本国内だけで閉じて衰退した mixi のサービスでしょう。1千万ユーザが登録されてしまえば急激に進化が鈍ります。日本で成功したら海外に出ていく。それでは遅い。最初から海外向けに、日本からサービスを開始する。

いかしそれではうまく行かないので最初から海外拠点で起業する日本人は多いと思います。日本の社会が IT サービスに投資をしない。親から相続した不動産担保でもなければ銀行は金を貸さない。

ICT 分野で先進国日本の輸出産業になっているのは、一部の半導体製造関連の装置、素材と一部のサービスに過ぎないのです。ま、あってもアニメかゲームか。後は後進国になりつつある。そして、一次産業より二次産業、そして三次産業となるにつれ、製品とサービスの付加価値が高まり高収益を生み出すのです。 インテルのチップ一つ取ってみても、一次産品であるアトムの段階まで分解すれば、十円玉の価値もない。そんな安価なモノをセッセと作っているのがニッポンの最先端製造業なのです。ICT の分野では圧倒的に IT サービスの競争力がないのが、私達の問題です。

GIGA スクール構想でばらまかれたデバイスは、深い制限を設けず、自由と民主主義に一緒に付いてくる問題を併せのんで推進すべきでしょう。

まとめ

GIGA スクール構想によって、教育現場にばらまかれたいじめが問題となっています。そこで露見したのは、地域自治体の教育現場、家庭、政府、全てのレベルでのリテラシの低さが見えてきました。

大ぶろしきを広げてしまえば、根本的な問題は後進国化し、製造業に依存してサービスを収益化できない日本の IT サービス産業の限界、ホワイトカラーの生産性の低さ、ガラパゴスサービスから脱却できない産業体質を何とかするには、キッズどものタブレットを通じて未来を除いて欲しいのです。




# by islandcenter | 2022-02-18 09:48 | 雑文 | Comments(0)

Surface Duo2 が発売されてひと月くらいたったらしいのですが、全然話題になっていないですね。

というか発表された時「Surface と言う名の Android 搭載の Microsoft 製品」という事で、遂に Microsoft のコンシューマデバイスも落ちたところまで堕ちたな、と冗談の様な感想でした。

でも本当に Microsoft がこれを販売するとは冗談にしては悪すぎる...

Surface Duo2は第二の BALUMUDA Phone?  話題性に欠ける悲しさ_a0056607_14221057.jpg




Windowsと連携できて嬉しいの? 美味しいの?

他の Android 端末と比べて異なる点は、見てわかる「くぱぁー」なデザインと Windows との連携なんだけど、それって嬉しいの? 美味しいの? ってのがある訳です。そもそもメールもスケジュール写真も、どんなパーソナルコンピュータとほとんど連携できる訳だし。ちょっと広い画面が欲しけりゃ安いタブレットや、ミドルクラスのスマートフォンなら簡単にできる。何も Microsoft 製品じゃなければできないキラーな機能ってあるのでしょうか? よくわからないのですね。この手のハンドヘルドデバイスで Office が使えるって果たしてウリになるのか? なったためしがなさすぎます。だったら18万円出して Windows ノート買いますよ。この種のデバイスで仕事用のドキュメントが「読める」「確認する」のが精いっぱいなのであり、まともに「熟読」したり、「修正」できる事はあり得ない


ニッチな用途でメジャーになれない悲しさ

まぁ折り畳みのハイエンドで高額なスマートフォンなんて誰も欲しがらないんですよ。とことんニッチ。ニッチだから誰も話題にしないし大きなシェアを獲得する事は絶対にない。まぁシェアを取らないって、ほとんどバルミューダみたいな戦略なんですけどね。っても、OS は Google でハードウェアはどうせ OEM だから、Microoft としては OneDrive と Office が使える事を売りにして利益を出すしかない。おもそも Microsoft 自体、Windows Phone, Nokia と失敗続きの携帯電話事業に三周遅れで参入した意味が解らない。移植した Android 自体 Surface Duo ではバグだらけというもっぱらの噂だし、そもそも Microsoft が初めて手掛ける Android なんだから、競合他社、サムソンだとかソニーなんかの”ベテラン”に割って入る位置がない。遅参して関ケ原に臨んだ徳川秀忠みたいなものなのですね。


第二のバルミューダフォン

他社OS と OEM 生産、自社独自アプリケーション? 意味不明に高額な価格のスマートフォン。どこかで見たな。そう、バルミューダフォンなのですね。Surface Duo2 は第二のバルミューダフォン。
アイディアとデザイン、そしてカスタムされたソフトウェアは自社製品、製造は当然ファブレスでOEM。まぁデザインや質感、性能とロマンは良いけど誰も振り返らない高額な買い物。でもってどこの Android と変わらない基本的な機能。基本的に「Android はストアのキラーアプリを使う」手段であって、独自のソフトウェアでは差別化できない。差別化できるのはハードウェアのスペックだけなのです。

まぁ、バルミューダフォンほどディすられたり、早速分解されて「ゴミ」呼ばわれされないよりはマシなんですけど、作りもギミックも面白いのに誰にも話題にされないところが悲しいですね。

防水機能や壊れそうな USB-C端子。落としたら一発で壊れそうな筐体。ポケットに入れたくないものの一つかも知れない。

まぁバルミューダフォンと違うのは、ボコボコにディスられていない事。そしてバルミューダフォンほどガジェット好きが評価しないのか、良くも悪くも、バルミューダフォンほどの話題性が悲しいくらいにない事くらいかな。

普通 18 万円からって来ただけで「ハァ...」って溜息になりますよ。ミドルクラスのWindows ノートPCが買える。Apple M1 iPad Pro より高価な Android 端末。

マイクロソフト Surface Duo 2 128GB \184,680



キャリアもソッポを向く不出来な子

大手キャリアの店頭では販売されない時点で、もう日本市場ではヤル気がない Microsoft Surface Duo2。つまり直販か家電量販店で買え、という事なんだけど、情報弱者が多いニッポンで大量に売れるとは思えないのです。そもそも大量に売れそうもないニッチな製品っぽいし、ヨドバシカメラの店頭に在庫があるとは思えない。つまり通販で買えと。よっぽど初期設定大好きマニア向けのニッチで高価なオモチャなんです。電話としての実用性が疑わしい。

そもぞも、コレ、どうやってデンワ掛けるのだろうと、このギミックみて不思議に思うのですよ。着信したらやっぱり「くぱーっ」って開いて「もしもし?」とかってやるのでしょうかね。はたで見ているとすごくマヌケに見えるんそうです。


中古市場ではどれだけ下取りされる?

先代 Surface Duo 無印の中古は大体7万円前後で取引されているようです。まぁ中古価格って、製品価格の実態なので Duo2 もそのあたりが適正価格なのでしょう。バルミューダフォンの0円下取りよりは評価されているのでしょう。

Surface Duo の検索結果

日本未発売の初代 Surface Duo (無印)は、海外では発売開始から数週間で投げ売り状態になったという噂(あくまでも噂)もありますね。

ちなみに旧モデルは、まだ Microsoft の直販ショップなどで販売しているのでご参考まで。

今は全世代モデルが直販価格で $1,400 相当のモノが $700 弱でほぼ半値。Amazon.com で $600 弱。これが Surface Duo 2 でも実力なんでしょうね。

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まとめ

Surface Duo2 は広げれば、ほぼ iPad mini サイズなので、タブレットとしても使えそうなスマートフォンです。好意的な意見といては、高額なだけのデジタルガジェットのロマンある所有感を満たす目的なら良いようです。色々評価レポートを見ると、ま、品質も安っぽさは無いようです。スマートフォンを二画面にしたような使い勝手や、上下分割して下半分をソフトウェアキーボードにするのに良いと評価するレポートも頷けます。また、電子書籍リーダーとしても良さそうです。

しかし誰もが指摘するのは、一画面にした時の折り目の処理が乱暴な事。品質、性能は満足できても価格がぶっ飛んでいる事。カメラレンズの出っ張りがウザい事、防水性がない事など、あげればきりのない不満点が多くあるようです。結局「誰が使うのよ」なクリスマスツリーのような満貫飾りと引き換えの高価格。いくら電子書籍リーダーとして使いやすそうに見えても Amazon Kindle とは価格性能比は比較にならないでしょう。

よっぽど Microsoft というブランド、製品が好きなら買いでしょうね。







# by islandcenter | 2022-02-08 14:39 | 雑文 | Comments(0)